発達理解・発達支援・ブログ

人間の多様な理解と支援を目指して!

おすすめ グレーゾーン 発達障害

発達障害「グレーゾーン」に関するおすすめ本【初級編】

投稿日:2023年9月8日 更新日:

発達障害とは、ASD(自閉症スペクトラム障害)やADHD(注意欠如多動性障害)などが主なものとしてあります。

こうした発達障害の特性がありながらも、その特徴が顕著ではなくグレーな状態の人たちのことを「グレーゾーン」と言います。

さらに、「グレーゾーン」の人たちは適応障害を発症していることもまた特徴としてあります。

 

それでは、発達障害「グレーゾーン」を理解する上でどのような知識が重要となるのでしょうか?

 

そこで、今回は、発達障害「グレーゾーン」を理解する上で非常に役立つおすすめ本5選【初級編】について紹介していきます。

 


実際にこれから紹介する本を通して著者自身、発達障害「グレーゾーン」の理解が深まった、支援の役に立った等、有益な知識を得ることができました。

ぜひ、参考にしていただければ幸いです。

1~5の番号はランキングではありません。紹介内容を見て入りやすい本から手に取って頂けるといいかと思います。


 

 

スポンサーリンク

1.大人の発達障害 グレーゾーンの人たち

 

〝なんとなく生きづらい″〝理由はわからないが漠然とした不安感がある″人たちの中には、発達障害グレーゾーンの特徴を有している場合があります。

著書では、大人の発達障害グレーゾーンの人たちの困り感の内容や、診断の実施方法、関連する病気と治療、当事者の声、職場での困り事と対応について記載されています。

約100ページ程度の分量であり、イラストも多いため、初心者にとっても読みやすい本だと思います。

大人の発達障害グレーゾーンについて入門書的なものを探している当事者の方や身近にその傾向のある方との関わりがある人に特にお勧めです。

 

 

 

2.発達障害「グレーゾーン」 その正しい理解と克服法

 

精神科医の〝岡田尊司さん″が書いた本になります。

障害には至らない状態であるからこその辛さと、その背景がこの本を通して理解を深めることができます。

発達障害グレーゾーンにも、例えば、勉強が苦手、対人関係が苦手、運動が苦手、生活が乱れやすい、ひといちばい過敏など様々な困難さがあります。

様々な困難さに対して、豊富な臨床経験を持つ著者がその困難さの正体と対応について初心者にとっても分かりやすく解説しています。

 

 

 

3.発達障害「グレーゾーン」生き方レッスン

 

2と同じく〝岡田尊司さん″が書いた本になっています。

2と比べてより実践的なものとなっています。

著書は、発達障害グレーゾーンの人たちが抱える生きづらさをどのようにすれば軽減していけるのかを様々なアプローチを通して紹介しています。

そのため、自分にとって生きやすくなる方法を見つけ実践していきたいと考えている方には特にお勧めです。

2で紹介した本と併せて読んで頂くことで理解がさらに深まるかと思います。

 

 

 

4.マンガでわかる境界知能とグレーゾーンの子どもたち

 

〝マンガでわかる境界知能とグレーゾーンの子どもたち″シリーズの最初の本になります。

様々な子どもたちの問題行動の背景には、境界知能とグレーゾーンが潜んでいる可能性があるということが様々なケースから、マンガを通して学ぶことができます。

マンガでは学校といった教育現場が舞台となっているため、教育現場に関わっている方(関わろうとしている方)をはじめ、教育現場に間接的に関わることがある医療・福祉、家庭の方にもぜひ手に取って読んで頂きたい本になっています。

 

 

 

5.発達障害グレーゾーン

 

著者の〝姫野桂さん″は発達障害を抱える当事者の方です。

この本では、発達障害の傾向はあるが診断が下りない方、つまり、グレーゾーンの人たちの困難さの事例がとてもリアルに描かれています。

その他、医師による〝なぜ診断がおりないのか?″といった発達障害診断についての真実やグレーゾーンの人たちにとって必要な支援とは?についての記載もあります。

初心者の方にも読みやすい内容のためお勧めです。

 


 

関連記事:「発達障害に関するおすすめ本【初級~中級編】

 

スポンサーリンク

-おすすめ, グレーゾーン, , 発達障害

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

【発達障害児の〝他害″行動への対応方法について】〝環境調整″の視点から考える

〝他害″行動とは、他者に対して暴力や暴言を行うことです。 著者の療育現場には、発達障害など発達に躓きのある子どもたちが通所してきていますが、その中にも〝他害″行動が見られるケースが少なからずあります。 …

【登校しぶりはなぜ生じるのか?】発達障害児・者との関わりから考える

〝登校しぶり″は子どもからの最終手段のSOSだと考えられています。 つまり、〝登校しぶり″の前段階で子どもは様々なことを悩み・試み、失敗に終わった過程を経て登校をしぶるといった発信を見せるということで …

発達障害児の感覚の問題への支援【感覚過敏(過剰反応)について】

発達障害児は、様々な感覚の過敏さや鈍感さといった感覚の問題を持つことが多いと言われています。 関連記事:「発達障害の感覚調整障害について【4つのタイプから考える】」   それでは、発達障害児 …

【発達障害児に見られる他害への対応】7つのポイントを通して考える

著者は長年、療育現場で発達障害など発達に躓きのある子どもたちへの療育をしてきています。 その中で、子どもの対応で苦慮するものとして、他児を叩く・蹴るなどの〝他害″があります。 もちろん、〝他害″は発達 …

【会話が一方的な発達障害児への対応】応用行動分析学の視点を通して考える

発達障害児は、発達特性や未学習・誤学習などが影響して正しい行動を学んでいない・学ぶ機会がない場合あります。 正しい行動を学習していくためには、困り感や問題行動などの背景要因を分析し、どのような対応をし …