発達支援の現場で、発達につまずきのある人たちへ支援をすることは一人では難しく、多くの人との協力体制が必要になっていきます。
私自身、発達支援の現場で他の支援者と協力しながら支援をする中で、チームで取り組むことの大切さを実感することが多くあります。
今回は、発達支援の現場で、チームで支援することの大切さについて、いくつかその中で得られた大切な学びをお伝えしていこうと思います。
①他者の視点を学ぶことができる
これはチームで支援にしていく上でとても大切なことだと思います。
一人の考えや発想には限界があります。自分がこれまで考えてきた視点とは違う観点から意見をもらえることは、発想を広げたり、これまで固執していた(意識・無意識にせよ)考えから抜け出すことにも繋がります。
こうして他者の視点を獲得していく過程で、自分の考えや行動が相手にどう響くのかなど、自分を客観視する力をつけることにも繋がります。
お互いある目標に向けて進んでいくチーム支援だからこそ鍛えられることだと思います。
②立場や年齢などを気にしないことで多くのことが学べる
他者の視点を学ぶ上でも、あまり立場や年齢などを気にしてしまうと、良い学びができなくなってしまうように思います。
発達支援の現場では、様々な年齢や立場の人たちがいるため、普段の生活では学べないことも多く学べると思います。
実際に現場で共に支援をしていくことは、感情や思考など様々な情報を共有・交換する機会があるため、密な関わりができます。決して表面上の関係ではできないので、時間をかけていくことで深い会話ができます。その際に、立場や年齢など自分と異なる人から得られる学びは多くあります。
③お互いの強みや弱み、得意不得意などの理解に繋がる
この視点は自己理解と他者理解という観点からとても大切です。また、業務上の役割の分担の明確化にも繋がります。
自分が苦手とする状況は他の支援者から見ると得意なこともあるため、私自身は逆に他の人が苦手なところなどで自分が貢献できないかという思考と行動が身に付いたように思います。
お互いの強みや弱み、得意不得意は一緒に活動を共にすることで徐々に明らかになっていくことが多いため、相手のポジティブな面をしっかりと認めながらも、同時に苦手なところを理解するということも必要です。
④個人では解決できない問題に対応できる
一人で物事に取り組むという視点も大切ですが、二人以上の複数の人と取り組むことで何ができるのかという視点を持つことは支援の幅を広げることに繋がります。
複数の子どもたちを見ることの多い現場では、チームでの支援によりできることが増えていきます。
発達支援の現場にいるとこうした視点は当然になるので忘れがちになるかもしれませんが、チームで取り組むことで何ができるのか、どういった体制やフォーメーションだとより良い支援ができるのかなど、共に考えていく過程で身に付くことができる大切な能力だと思います。
以上が、チーム支援を通して学ぶことができる大切な視点です。
チームはうまく機能しないと逆に大きな負担やストレスを抱えることにもなります。
負担感などネガティブな情報も共有する機会をしっかり持てることがチームとして機能をしていく上では前進に繋がります。
そのため、お互いの日々のコミュニケーションがともて重要であり、活動を通して、様々なことを共有するということがともて大切です。
私自身、今後も相手を尊重していきながら、自分がチームの中で何ができるのかを様々な支援者との活動と、その中での会話を重ねながら考えていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。