私が以前いた療育施設では様々な遊びを行っていました。子どもたちはハマったものはじっくり取り組む一方で、すぐに飽きるという特徴があります。
私も遊びが飽きないように、そして、新しく興味をもってもらえる遊びを日々試行錯誤していました。そして、ヒット作を生み出すことは思いのほか難しいです。
そうした中でヒットを量産した分野があります(私の勘違いかもしれませんが)。それはタイトルにある「変装ごっこ」です!
そこで今回は「変装ごっこ」について療育現場での体験を振り返りながら、実際どういったことをしたのか具体的な内容などについてお伝えしていこうと思います。
「変装ごっこ」とは名前の通り、衣装などを着て、あるキャラクターなどに変装することです。それでは私がこれまでやってきた「変装ごっこ」のキャラクターが次になります。
「○○レンジャー」「忍者」「アンパンマン」「お相撲さん」「大きなかぶにでてくるおじいさん」などです。他にも複数ありますが、これらはその中でも比較的よくやったものになります。
「○○レンジャー」とは、戦隊ものです。衣装は通販で全身青の衣装を買いました(ちなみに赤は他の職員が買いました)。その他、剣など武器は自作したり、100円ショップで買いました。
「忍者」も衣装を通販で買いました。戦隊もの同様に武器(剣や手裏剣)なども自作か100ショップで買いました。
「アンパンマン」は頭にかぶるものは紙と新聞紙、段ボールなどで自作しました。ちなみに、バイキンマンとしょくぱんまんも作りました。
「お相撲さん」は「お相撲ごっこ」の記事に載せてます。
「大きなかぶにでてくるおじいさん」はあるもので即興で考えて作りました!
衣装を見てもクオリティに非常に違いがありますが、次に重要なのはシチュエーションです。
上記のキャラクターたちがはじめて登場したのは行事などイベントの時が多いです。ですので、非常に手の込んだ内容になっています。そこには、ストーリーや踊りなどが盛り込まれています。
こうしたキャラクターたちを見て子どもたちの反応も様々でした。大喜びで踊る子ども、じっと見ている子ども、怖くて泣き出す子どもなどがいました。
「変装ごっこ」には色々と楽しむ要素があります。単純にそのキャラクター自体が好き、踊りの曲が好き、衣装の色が気になるなど、子どもたちによっても楽しみ方が違いました。
私はこうした子どもたちの反応を見て、「変装ごっこ」をクラスでもやってみようと考えるようになりました(思いのほか反応が良かったので)。当時私が担当していたクラスが「変装ごっこ」が好きな(だと思われる)お子さんが多かったこともあります。
クラスでもヒーローショーや忍者ごっこをしたり、100円ショップなどで色々と衣装に使えそうなものを買ってきてみんなで着て鏡で見たり、写真撮影などをして大いに盛り上がりました!
「変装ごっこ」は単発の遊びではなく、ごっこ遊びやダンス遊びなど他の遊びと結びつきが強いため、色々と発想を膨らませることができます。
例えば、「忍者」であれば、忍者と斜面登り、忍者とダンスごっこ(忍者のダンス)などレパートリーをつくることができます。また、ゴム跳びや、机の下を潜って進むなどほふく前進もやりました。
「大きなかぶ」であれば、紙芝居を読みモチベーションを上げたところで、「大きなかぶのおじいさん」を筆頭に、キャラクター役を子どもたちにやってもらい、みんなでロープを引っ張り、大きなかぶを抜くという「引っ張り遊び」もやりました。
「○○レンジャー」が好きなお子さんは、レンジャーが躍るダンスに非常に興味を示し、一人で踊れるようになった子もいました!「○○レンジャー」は、正直、衣装の底が擦り切れるくらい(!)使用しました。園の行事など活躍の場が予想以上に多かったからです。その時期、ブームの戦隊ものの曲を踊りましたので、レンジャー好きなお子さんの中には複数を踊れる子もいました。
このように遊びは色々と他の要素を絡めることで広がりを見せていく、作っていくことができると実感しています。その中に、「変装ごっこ」が重要な位置を占めていると思います。
今でも当時の「変装ごっこ」の記憶が蘇ってくることが多いです!それは私自身がとても楽しんでやっていたこともあるのだと思います。大人が楽しむと子どもたちは自然とその雰囲気についてくることもあります。ですので、まずは自分が楽しむことも大切だと感じます。
今後も遊びの創造性を膨らませていけるように、日々の現場から楽しさを見出していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。