療育現場など発達支援の現場で様々な子どもを支援するためにはチームとして支援がとても重要です。
チーム支援は時に意見の食い違いなどがあり難しい面がありながらも、うまくチームが機能すれば大きな力になり、得られるものが豊富にあります。
今回は発達支援の現場において、チームで支援することで得られる喜びについて私の実体験をもとにお伝えしていこうと思います。
私自身、これまで、療育施設や放課後等デイサービスなどで療育をしてきました。療育現場は子どもたちの集団を大人複数で見ることが多いため、チームでの支援が重要になります。
チームでの支援を長期にわたって行うことで得られる喜びについて、以下3点をお伝えします。
①大変な局面を共に乗り越えたときの喜び
療育現場は、決して平たんで単調な日々ではないこともあります。子どもたちがパニックや癇癪を起こした時のトラブル、行事などのイベントもあります。
こうした場面はチームでの連携がとても重要であり、一人の行動が乱れると集団として大きく崩れてしまうということが起こります。
ですので、絶えず連動して動くという意識が重要なため、非常に神経を使いますが、活動を終えた時の達成感はチームでの結束を強くしてくれます。
特に行事などのイベントは一人では味わえない喜びを他の支援者と共有できるところが強くあります。
②新しい発見や気づきを共有できたときの喜び
日々の活動で子どもたちの成長や変化などから様々な気づきを得ることがあります。こうした気づきは、他の支援者と共有してこそより信憑性が増します。
新しい発見や気づきは、時には活動中に気づくこともありますし、活動後に気づくということもあります。
私は、限られた時間の中で、子どもたちの成長や変化を他の支援者と共有することを大切にしています。こうした成長や変化は、部分的には療育現場での支援の効果とも考えられることがあるため、共有することは自分たちの成長やモチベーションにも繋がります。
新しい発見や気づきは漫然と子どもたちと関わっていたり、観察するだけでは発見できないことも多いため、小さな変化などを注意深く観察し、それを共有することで得られる気づきがあります。
こうした共有は共に子どもたちを支えている支援者とだからこそ熱く共有できるため、共有できる相手がいるということはとても素晴らしいことだと思います。
③長期間の支援によって得られる喜び
長期間にわたってチームで支援することで見えてくる喜びがあります。
時間が経過すると、チームとして成熟してくるため、コミュニケーションや関係性が密になり、話し合う内容も濃くなります。
療育現場でのチームはだいたい一年単位が多いため(私がいた現場では)、うまくチームが機能すれば、夏明け頃にはチームとして結束がだいぶ深まる感覚が私の中ではありました。
そして、苦楽を共に長期にわたって支援を継続することで、特に後半には話の内容なども深まるため、喜びを共有できる部分にも深みがでてきます。
なりよりも、子どもたちの変化などを共有できる情報が増えるため、このチームだからそこ喜びを分かち合えるという感覚が強くなります。
以上、チーム支援で得られる喜びについてお伝えしてきました。
私はこれまで様々なチームで活動してきました。あまり多くはありませんでしたが、中には、うまくチームが機能しなかったと感じる年もありました。
大切なのはそうした失敗の要因を振り返り次に活かすということです。
チームがうまく機能することで得られるものは多くあります。その中で得られた喜びの共有は今でも私を支えるものとなっています。
チームだからこそできたこと、苦労を乗り越えた感覚、喜びを共有できたことなど、振り返ると非常に濃い経験となって記憶に鮮明に残っています。
今後もチームがうまく機能し、その中で、多くの喜びを共有できるように、自分に何ができるのかを考えていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。