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療育(発達支援)に関するおすすめ本【初級編~中級編】

投稿日:2023年9月9日 更新日:

療育(発達支援)″とは、一般的に、社会の中で生きていく力を育むことを目的としています。

その内容は、例えば、自己肯定感を育むこと、自律スキルやソーシャルスキルの獲得などがあります。

 

それでは、療育(発達支援)を理解する上でどのような知識が重要となるのでしょうか?

 

そこで、今回は、療育(発達支援)を理解する上で非常に役立つおすすめ本5選【初級編~中級編】について紹介していきます。

 


実際にこれから紹介する本を通して著者自身、療育(発達支援)の理解が深まった、支援の役に立った等、有益な知識を得ることができました。

ぜひ、参考にしていただければ幸いです。

1~5の番号はランキングではありません。紹介内容を見て入りやすい本から手に取って頂けるといいかと思います。


 

 

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1.発達が気になる子どもの療育・発達支援入門 目の前の子どもから学べる専門家を目指して

 

著書では、療育とは?発達支援とは?といった基本的な知識を得るための入門書としてお勧めです。

内容としては、様々な障害についての説明、アセスメントとチームアプローチ、専門職種について、アセスメントから個別支援計画の作成方法、支援技法について、保育士・児童指導員による療育(発達支援)、家族支援、地域支援などが記載されています。

著者の方々は、心理士ということもあり、心理学的な観点や技法が多分に載っています。

これから療育(発達支援)現場で、心理士として働きたいと考えている方、そして、現在働いている方に特にお勧めです。

 

 

 

2.発達障害の子の療育が全部わかる本

 

著書では、療育について、療育の制度や発達障害への支援、療育の実際(支援方法)、家庭での療育、進路選択や学校の制度など、発達障害を抱えているお子さんが身近にいる方にとても参考になる本です。

内容としては、初心者にとっても分かりやすく、読みやすい内容かと思います。

発達障害児と関わる支援者やお子さんに発達障害がある(あるいはその可能性がある)と感じている保護者の方で療育に興味がる・療育機関に繋げていきたいと考えている方にとくにお勧めです。

 

 

 

3.保育者のための障害児療育 改訂版 -理論と実践をつなぐ‐

 

著書では、障害児療育について理論と実践の概要を学ぶことができます。

内容としては、障害の程度の重たいお子さんの発達を理解し、それに対する支援方法が知りたい・整理したいと考えている保育士・教師・児童指導員の方に特にお勧めです。

後半以降の実践内容として、太田ステージや教材・教具からのアプローチ、ムーブメント教育、自閉症児や知的障害児への支援、肢体不自由児への支援など、それぞれ短い分量ですが、現場で非常に役立つ知識の入り口に立つことができます。

 

 

 

4.発達支援のむこうとこちら

 

医学者、精神科医、臨床心理士で有名な〝田中康雄さん″の本になります。

2011年出版の本であるため、発達障害の概念や制度は今と異なる部分がありながらも、子どもから成人期までの課題や支援の在り方とは何か?支援とは?発達と発達障害とは?生活障害とは?など、発達支援を行う上で根源的に大切な内容が様々なライフステージや各フィールドも踏まえて記載されています。

これまで見てきた1~3が主に子どもを対象としていた本であるのに対して、この本では子どもから大人までが対象となっています。

発達支援に関わるすべての方にお勧めする本です。

 

 

 

5.発達支援学 その理論と実践 育ちが気になる子の子育て支援体系

 

著書は500ページ程度といった非常に分量のあるものとなっています。

内容としては、発達支援の意味と役割、発達支援の技法と理論、発達支援の日常実践、発達支援に関わる制度、発達支援と医療について記載されています。

発達支援学といった発達支援に関わる知識を体系的に理解したいと考えている方にお勧めです。

 

 

 


 

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