昔、海外の記事で〝モンテッソーリ・マフィア″というものが取り上げられたことがあります。
その中に登場する人物は、ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)、スティーブン・ウォズニアック(アップルの共同経営者)、マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック創業者)、ジェフ・ベゾフ(アマゾン創始者)など錚々たるメンバーが上がっています。
それでは、〝モンテッソーリ・マフィア″とは一体何なのか?
そして、その特徴とは何なのか?
そこで、今回は、モンテッソーリ・マフィアについて説明していきながら、著者の意見も交えながら、〝創造性″といった特徴について考えを深めていきたいと思います。
今回参照する資料は「佐々木信一郎(2021)発達障害児のためのモンテッソーリ教育.講談社.」です。
モンテッソーリ・マフィアとその特徴について
以下、著書を引用します。
モンテッソーリ・マフィアとは、モンテッソーリ教育という教育法によって、人間形成をおこなったクリエイティブ・エリートの組織、派閥、集団などの意味になります。
ここに挙げた著名人たちは、モンテッソーリ教育の幼稚園や学校で学び、そこで彼らの創造性が培われたというのです。
彼らは、どうして世界を牽引するリーダーとなったのでしょうか?それは、彼ら自身の「語り」によると「クリエイティビティ」、つまり「創造性」によってということです。
著者の内容から、〝モンテッソーリ・マフィア″とは、モンテッソーリ教育を受けることで、クリエイティビティを発揮している組織、派閥、集団のことを意味します。
そして、モンテッソーリ・マフィアの特徴は〝創造性″〝クリエイティビティ″です。
冒頭で挙げた人たちを筆頭に、社会の中にインパクトをもたらせた人たちには、これまで社会の中に存在していなかったものを生み出すことができた人たちです。
そして、こうした人たちの多くはモンテッソーリ教育を受けていたという事実が分かってきたということになります。
著者のコメント
〝創造性″が社会の中で重要視されるようになってきました。
著者も10年以上前から、〝イノベーション″という言葉をよく聞くようになったと同時に、〝創造性″という言葉もよく聞くようになりました。
当時、テクノロジーの進歩により、ネット関連の〝イノベーション″が社会を変えるものとして次々に出現してきました。
その皮切りになった人たちが、冒頭で挙げた人たちであり、こうした人たちの多くがモンテッソーリ教育を受けていたという事実を知った時に、著者はある種の納得感がありました。
というのも、著者が受けたきた学校教育の中で、〝創造性″が発揮されたという経験が周囲を見渡してみても乏しかったからです。
学校教育の多くは、言語処理能力、数的処理能力などが基礎となっており、また、一斉教育や周囲に合わせるルールなどが多数存在しています。
そのため、こうした教育環境の中で、〝創造性″を発揮することは困難だと感覚的に感じていました。
むしろ、〝創造性″とは逆向きのベクトルが働いているとすら感じます。
もちろん、こうした学校教育のすべてを否定するわけではありませんが、人の発達の多様性から考えると、非常に人の成長・発達を阻害してしまう要素も大きいと感じます。
著者はモンテッソーリ教育というものを初めて知ったのは、10年ほど前かと思いますが、当時の著者はモンテッソーリの教育方法が、多様な人間の発達への教育方法において非常に理に適っていると直感的に感じました。
そのため、その後、著者が療育現場に関わる際に参考にさせて頂いた点も多くあります。
人はそもそも〝創造性″豊かです。
〝モンテッソーリ・マフィア″から見えてくることは、〝創造性″が育まれ発揮できるかどうかは、環境の影響(教育の影響)が非常に大きいということです。
以上、【モンテッソーリ・マフィアとは何か】〝創造性″といった特徴から考えるについて見てきました。
幼い頃の教育は、その後の人生に大きな影響を及ぼします。
モンテッソーリ教育は、人生の中で重要な〝創造性″を育み発揮することに大きく貢献する教育法です。
創造的に生きる人生はとても素晴らしいものであり、人間のもつ大きな能力の一つであると思います。
私自身、まだまだ未熟ではありますが、今後もモンテッソーリ教育の知見を学んでいきながら、日々の療育現場に活用できる視点を試行錯誤していきたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
モンテッソーリ教育に関するお勧め書籍紹介
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佐々木信一郎(2021)発達障害児のためのモンテッソーリ教育.講談社.