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療育(発達支援)で大切なこと【対話による納得感をつくるということ】

投稿日:2022年11月22日 更新日:

 

療育(発達支援)の現場には、発達に躓きある子どもたちが多くいます。

こうした子どもたちの行動や発達を理解することは非常に難しいことのように思います。

 

それでは、子どもたちの行動や発達を理解するためには、どのような取り組みが必要となるのでしょうか?

 

そこで、今回は、療育(発達支援)で大切なこととして、臨床発達心理士である著者の経験談から対話による納得感を作ることについてお伝えしていきます。

 

※この記事は、臨床発達心理士として10年以上療育現場に携わり、修士号(教育学・心理学)を有する筆者が執筆しています。

 

 

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療育(発達支援)で大切なこと【対話による納得感をつくるということ】

日々の療育現場には、子どもたちとの関わりから多くの楽しさや充実感を得る機会があります。

活動を振り返って見ても、「今日の活動は楽しかった!」「うまくいった!」「子どもたちが喜んで帰って行った!」「新しい発見があった!」などの達成感があります。

 

一方で、様々なうまくいかなさや疑問も生じます。

このようなうまくいかない状況や、子どもたちの行動や発達の背景要因がうまくつかめない状態において、他のスタッフと対話を交わすことがとても大切だと思います。

 

著者は昔、対話する相手がいなかったこともあり、自分で参考資料などを読み漁りながら、もがき苦しんでいた時期もありました。

当時の自分からすれば、対話する相手が現場にいないと感じていた一方で、自分の問いや疑問などを相手にうまく伝えるスキルも足りていなかったように思います。

相手との対話のうまくいかなさには、相手と自分の両方に問題がある場合もあり、著者も少しずつ、自分の問いを言葉にする練習、それを相手にどのように伝えていけばよいのかなど徐々に形にして実行していくことで、相手との距離が縮まり、うまく対話が取れるようになった側面もあるように思います。

当時からだいぶ時間が経ちましたが、対話の重要性は変わらず持ち続けています。

当時と比べて一つ大きく変わったことがあるとすれば対話により皆の納得感を作っていくという意識です。

療育現場での経験が増えるに従い、自然と経験と知識が増えていきます。

もちろん、経験を重ねていく中で、目的意識と経験から何を学ぶことができたのかという意識と思考がとても大切です。

対話による納得感とは、自分のこれまでの経験と知識を他者の視点も交えながら、皆ですり合わせていきながら、対話した人たち皆の納得感を裏付けとして、知の創造を行う作業でもあります。

そのため、一人の人の考えを一方的に伝達するものとは真逆の視点になります。

現場で実際に子どもたちと直接関わっている人たちが納得した考え方でなければ、よい支援には繋がらない可能性が高いと言えます。

実際に、著者もチームで支援を進めていく上で、支援がうまくいっていると思う時には、チーム全体が子どもの状態理解にある程度の共通認識を持って取り組んでいること、そして、日々の対話が共通認識を作るような対話形態となっていることが重要であると感じます。

そのために、さらに大切なことは、現場での疑問を感じる力、そして、その疑問を言葉にする力です。

疑問がなければ、次の展開は生まれません。

例えば、今の考え方・やり方には限界があるのでは?今の視点は子どもの理解とはかけ離れているのではないか?という認識が生まれることで、対話への動機づけが生じます。

つまり、良い対話のアップデートには、日々の現場での疑問を発見し、その疑問をチーム(他者)とすり合わせていく作業を継続していくこが大切だと感じます。

実際に、著者は良い対話を行い続けてきた人たちとは、お互いの納得感を前提として(共通認識を持って)、子どもたちの理解を踏まえた支援の質が高まっていったように感じます。

 

 


以上、療育(発達支援)で大切なこと【対話による納得感をつくるということ】について見てきました。

こうして記事を書いているまた翌日から対話のアップデートは進んでいくのだと思います。

私自身、まだまだ未熟ではありますが、今後も療育現場での経験を通して、多くの疑問を見つけ、それを他者との対話を重ねていきながら、より良い支援を行っていきたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

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