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療育とは何か?-療育経験を通して考える-

投稿日:2022年4月3日 更新日:

療育とは何か?療育の効果はあるのか?

など、私が療育現場にはじめて赴任した頃にはこのような疑問がありました。

おそらく、療育現場に関わるスタッフは、一度はこのような疑問を持ったことがあると思います。また、保護者の方も同様な疑問を持たれることがあるかと思います。

私自身、療育現場に9年程度携わってきました。

その過程で人への理解が深まり、療育の効果や成果を多く実感しております。

もちろん、療育の現場以外の効果や成果もあると思いますので、一概に療育だけの成果ではないでしょうが、効果や成果があることは確かだと思います。

そこで、今回は、療育について著者の体験談を踏まえて説明します。

 

 

今回参照する資料として、「原哲也(2021)発達障害の子の療育が全部わかる本.講談社.」になります。

 

 

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療育(発達支援)とは何か?

療育(発達支援)とは何か?をネットや書籍などで調べると、障害など発達に躓きのある子どもたちに対する理解と支援を行うことで、自立や社会参加を目指すこととされています。

また、療育には、治療的な側面と、教育的な側面の両方が含まれます。

そのため、様々な専門職の方が連携して支援にあたることが重要です。

 

 

療育の効果は?

以下、参考資料から引用します。

脳の生まれつきの特性からくる発達障害の特徴そのものを変える方法はまだ確立されていませんが、特性からくる生活障害は、療育によって予防・軽減することが十分に可能なのです。

このように療育によって大切だと考えられているものに生活障害を軽減させること、予防することがあります。

 

関連記事:「発達障害の早期発見・早期支援について考える

 

また、周囲から特別な支援を受けることで自己有能感を育てることも大切になります。人間は周囲から理解され励まされることによって、意欲のエネルギーが育ちます。こうした経験を子どもの頃から養っておくことが大切です。

関連記事:「療育で大切な視点-自己有能感について-

 

著者も生活障害や二次障害を予防することや、意欲を育てるなどの面から、療育の効果があると実感しています。

 

 


それでは次に、著者の療育現場で体験談をもとに療育の効果について考察していきます。

 

著者の体験談

前述しましたが、私が療育現場に携わり9年が経過しました。

携わったお子さんたちは、重度の子から高機能と言われる知的に遅れの無い子まで幅があります。

療育に携わった当初は、私が子どもたちに何をしてあげれるのかなど、自分の力不足を常に感じておりました。

しかし、長期的な関わりから子どもたちが成長する姿を見て、療育の効果や成果を実感するエピソードが豊富に出てきました。

例として、仲間関係が広がった、自分に自信が持てるようになった、自分の気持ちを伝えられるようになったなど豊富にあります。

具体的な内容は、「療育の成果について」に関する記事に記載しております。

また、こうした変化は保護者から伝えて頂けることで実感することもあります。

療育には、教育的側面があると記載しましたが、教育には時間がかかります。発達に躓きのある子どもたちは、定型児と比べ、発達がゆっくりであったり、凸凹があるなど、より効果が見えにくい面があるかと思います。

こうした個々の発達の痕跡を辿ること、分析することで、多様な発達の曲線が見えてくることも療育現場ならではの体験です。

このように、療育現場での経験を通して、様々な発達を理解する力、配慮や支援を行う力がついてきます。

 

 


療育には日々の地道な取り組みが必要不可欠です。

その中で、うまく行かいことや、困難な事例に出会うことも頻繁にあります。

しかし、その中で療育の効果や成果を実感することもたくさんあります。

私自身、まだまだ未熟ではありますが、これまでの療育の成果の実感などを踏まえてさらに前進できるように取り組んでいきたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

原哲也(2021)発達障害の子の療育が全部わかる本.講談社.

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