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療育の成果について-時間管理と忘れ物の管理について-

投稿日:2022年1月23日 更新日:

 

療育の成果について、どのような働きかけが成果に繋がったのかを特定することは難しいことです。

まず、何を持って成果と言えるのか、そして、成果には様々な要因が絡んでいるからだと言えます。

さらに、成果(変化)にも、短期のものと長期のものなど時間軸の捉えの違いによって見えてくるもの、内容が異なります。

 

そこで、今回は、私自身の放課後等デイサービスでの長期の子どもたちとの関わりからポジティブな変化が見られた例を長期の視点から以下に事例(ADHDのお子さん)を簡単に紹介したいと思います。

 

※この記事は、臨床発達心理士として10年以上療育現場に携わり、修士号(教育学・心理学)を有する筆者が執筆しています。

 

 

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療育の成果について-時間管理と忘れ物の管理について-

Aさんの事例→時間管理が身に付いてきた例

当時小学校中学年のAさんは、ADHD特性のあるお子さんで、とても活発で好奇心旺盛です。

過集中があり、一度、何かに没頭すると周囲の声が耳に入らないほど、集中し続けます。

Aさんは低学年の頃から、私が所属している放課後等デイサービスに来ています。

当初は、時間管理が苦手で、やりたいことが複数あり、活動終了時になっても全然終えることができない、また、急に違う活動をやり出すなど注意散漫なことから、当初予定していたように活動が進まないことも多くありました。

我々スタッフは、Aさんが放課後等デイサービスに来た際に、何をして過ごしたいのかを相談しながら、スケジュールを立てるといった取り組みを継続してきました。そして、予定通り進んだ際には、肯定的なフィードバックを伝えてきました。

学年が上がるにつれて、Aさんは、時間を見ながら活動を進められるようになり、長い活動時間の時には、Aをして次にB、短い時間の時には、やりたい活動(A、B、Cなど)の中から一つを選択できるようになってきました。

Aさんの事例→忘れ物が減ってきた例

引き続き同じくA君の事例になります。

当時のAさん(低学年頃)は、ほぼ毎週何かを放課後等デイサービスに忘れてしまうほど、物の管理が苦手でした。

苦手な要因として、様々なものに注意が向いてしまうこと、逆にある一点に注意が集中し(過集中)周囲が見えなくなってしまうなどがありました。

我々スタッフは、活動前の準備の段階から、帰りの準備の段階、乗車・下車の段階など、持ち物を整理する場面でAさんに整理整頓を促してきました。

もちろん、注意散漫や過集中も特性からくるもので、時には強みになることもあるため、こうした特性を尊重することも大切です。

Aさんへの整理整頓や忘れ物確認を促す声掛けを継続した結果、現在のAさんの忘れ物はとても減りました。

我々スタッフは、何か特別な対応をしたわけではなく、特性に配慮して継続して対応したということになります。

注意点として、忘れ物をしても叱責しないということです。

仮に忘れ物があっても、さらっと振り返るようにした方が、本人の自己肯定感は下がらず、忘れ物も減るかと思います。

また、長期にわたって継続して取り組むといった忍耐も必要なため、特定の大人が負担を背負わないように関わる大人で特性を踏まえた情報をシェアすることも大切だと思います。

 

 


以上、ADHD特性のあるお子さんを例にとり、時間管理ができるようになってきたこと、そして忘れ物が減ってきたことについて紹介してきました。

大切な視点は、発達特性を踏まえた配慮を継続することかと思います。

今後も多様な発達を理解し、より良い支援ができるように日々の実践を大切にしていきたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 


療育実践で参考になる書籍一覧に関する記事を以下に載せます。

関連記事:「発達障害の支援に関するおすすめ本【初級~中級編】

 

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-成果, 療育

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