発達支援の現場にいると友だち関係が難しい子、人を意識して行動することが難しい子、人を意識することが難しい子など様々な子どもたちがいます。
人は人との関係の中で、社会性を身に着け社会に適応していきます。
こうした社会性に関しては発達段階があると言われています。
それでは、社会性の発達段階にはどのような過程があると考えられているのでしょうか?
そこで、今回は、社会性の発達段階に関して太田ステージを例に取りその発達過程についてお伝えしていこうと思います。
今回参照する資料は「立松英子(2011)発達支援と教材教具Ⅱ 子どもに学ぶ行動の理由.ジアース教育新社.」です。
社会性とは
社会性とは「人を意識して行動すること」など様々な定義があります。
それは、自分とは異なる存在への気づきから始まり、さらに、自分とは異なる相手の動きを予測して、相手の立場を想像することで、場面に応じた社会的行動が形成されていきます。
社会性の発達について:太田ステージから
それでは以下に社会性の発達について、太田ステージの各ステージの特徴についてお伝えします(太田ステージについて詳しくは、「太田ステージから障害児の発達を考える」に記載しています
)。()内は定型児の発達段階になります。
以上が太田ステージから見た社会性の発達段階になります。
社会性の発達は定型児では気づいたら次の段階、気づいたら次の段階という感じで進んでいきますが、障害のある子どもたちはその進み方に非常に個人差があります。
私がこれまで関わってきた子どもたちも個人差が非常にあったため、子どもたちの一人ひとりの発達を理解するために、上記の太田ステージの段階を抑えておくことで、子どもたちの社会性の育ちの輪郭を捉えるのに非常に役立ちました。
今後も、子どもたち一人ひとりの育ちに寄り添い、そして、支えていきながら、人への理解を深めていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
参考となる書籍の紹介は以下です。
関連記事:「発達障害の〝社会性″に関するおすすめ本5選【中級編】」
立松英子(2011)発達支援と教材教具Ⅱ 子どもに学ぶ行動の理由.ジアース教育新社.