発達支援の現場で療育をしていると、様々な壁や疑問に出会うことがあります。
その壁は現状の自分では超えることができないものも多くあると感じます。
私はこれまで現場での壁や疑問に出会った際には、まずは、自分の過去の経験を頼りに解決方法を考えたり、他の職員に相談することが多かったかと思いますが、それだけではスッキリと先に進んでいけるような実感が持てなかったことも多くあります。
それは何故かと考えみると、現状の能力や理解力などに制限されてしまうため、その後の成長を考えると、常に現状の能力にとどまってしまう感覚があるからだと思います。
もちろん先輩職員からのアドバイスなどは自分の能力を引き上げてくれるものになるとは思いましたが、最終的には自分で考え、その中で見出したもの、腹落ちした感覚が自分の能力を最大限に高めるものになると感じます。
大切なのは自分自身が学び続けることであり、組織自体も学び成長し続けることが重要だと感じます。
療育の現場では発達につまずきのある人たちの理解や支援内容を検討していくことが必要になります。
つまり、自分や組織が成長し続けるためには、より深く人を理解し、相手に応じた様々な支援内容を考えていく能力が必要になります。療育現場における学びを継続するためには、「経験×理論・知識」が大切だと思います。
まず経験は当然重要です。自分の身体を通した経験がないと、そこに理論や知識を持ってきても机上の空論になることがあります。そうした前提を踏まえて、現場に理論や知識を取り入れる意味は、自分の視野を拡張させ、そして、理解を深め、新たな問いや仮説を立てる力に繋がると思います。少し複雑な表現に置き換えると、身体で感じたものを言語化するという行為は、思考のネットワークを広げ、そして、物事の本質に迫り、新しい事象を発見することに繋がるといえるのではないかと思います。
体験を言語化する力、言語化するための理論や知識の獲得とその中での試行錯誤は新たな気づきを自分に与えてれるものだと思います。
私はこれまで書籍や研修などから多くを学ぶ機会があり、まだまだ未熟ではありますが、過去の自分と対比することで多くのことを学んできたという実感があります。
今後もこのブログを通して、私がこれまで学んできたことをお伝えしていければと思います。その中で何か皆さんの課題解決のヒントになるものがあればとても嬉しいです。そして、今後もより良い発達理解と発達支援を目指していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。