発達障害と並び〝発達凸凹″という言葉を最近よく聞くようになりました。
〝発達凸凹″とは、障害としての診断を受ける以前に持っている本人の特徴を表すものです。
例えば、目で見た情報の理解・処理は得意でも、言葉による理解は苦手といったように個人の中で得意・苦手のバランスが顕著にあるなどです。
発達凸凹の特徴が社会の中で不適応状態となって現れるものを〝発達障害″と言います。
それでは、発達凸凹の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか?
そこで、今回は、長年、発達障害児・者支援の現場に携わっており、多くの書籍を読んできている臨床発達心理士である著者が選ぶ〝発達凸凹に関するおすすめ本3選【初級編】″を紹介してきたいと思います。
実際にこれから紹介する本を通して著者自身、発達凸凹に関する理解が深まった、支援の役に立った等、有益な知識を得ることができました。
ぜひ、参考にしていただければ幸いです。
1~3の番号はランキングではありません。紹介内容を見て入りやすい本から手に取って頂けるといいかと思います。
1.発達障害のいま
発達障害領域で大変有名な〝杉山登志郎さん″が書いた本になります。
10~20年前には、発達障害と言えば杉山登志郎さんの名前がよく上がってきていたと思います。
それだけ日本に発達障害に関する知見を普及した人だと言えます。
2011年初版の本であり、その後、発達障害の診断の改定はありながらも、今読んでも大変学びの深い本となっています。
中でも、発達凸凹に関する説明が非常に分かりやすく、発達障害との違いを理解するのに役立ちます。
発達障害の概要、そして、その中で、発達凸凹について理解を深めていきたいと考えている人にお勧めです。
2.教えて 発達障害・発達凸凹のこと
引き続き〝杉山登志郎さん″の本になります。
2021年初版の本であるため、1で紹介した本と合わせて読んで頂くことで、発達障害領域の変化・動向も見えてくるため、興味のある方は手にとって読んで頂けると良いかと思います。
この本でも、1と同様に発達凸凹について説明がわかりやすく紹介されています。
文字も大きく、分量も少なく、かつ、対話形式の内容であるため、初心者の方にとっても読みやすい内容かと思います。
療育現場や保育現場、そして、発達に躓きのある子供と関わっている保護者の方に大変お勧めの本となっています。
3.1万人の脳画像を見てきた脳内科医が教える 発達凸凹子どもの見ている世界
脳内科医・小児科医・医学博士の〝加藤俊徳さん″著の本になります。
加藤俊徳さんは、これまで多くの患者の脳画像を研究してきた人です。
その膨大なデータから、〝8つの脳番地″に分類することで、〝脳番地″を活用した人の特徴の強み・弱みを説明する方法を取っています。
本書では、〝8つの脳番地″から見た発達凸凹との関連性を説明し、様々なタイプの子どもの特徴と関わり方が詳しく紹介されています。
どんな子どもにも弱みがある一方で、強みがあること、そして、弱みを消す作戦と強みを伸ばす作戦が大切であることがわかる内容になっています。
子育てに関わるすべての人にお勧めする本です。
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