前回、療育施設での遊びのレパートリーについて整理しましたので、今回は、放課後等デイサービスにおける遊びのレパートリーついてお伝えしていこうと思います。
放課後等デイサービスは、発達に何らかのつまずきのあるお子さんたちが学校後に利用されるサービスです。
放課後等デイサービスにも様々な取り組みなど特色の違いありますので、今回はあくまでも、一事例として参考にしてみて下さい。
私は現在、小学生を対象に遊びを中心とした関わりをしています。前回の療育施設で関わってきたお子さんたちとは、年齢や障害の程度などに違いがありますが、遊びの面では重なるところもあります。
それでは、最初に、大きなカテゴリー分けとして、①感触遊び、②音楽遊び、③工作遊び、④ごっこ遊び、⑤ルール遊び、⑥ボール遊び、⑦読む遊び、⑧書く遊び、⑨外遊び・外出、⑩調理に分けてみました。
この分類は、他の職員と共有して作ったものではなく、私が前職場との関連から独自に分類したものになります。ですので、遊びの内容によっては他の分類にもまたがるものもあると思います。
それでは、以下それぞれについて詳細に見ていきます。
①感触遊び:小麦粉粘土、紙粘土、スライム、シャボン玉、風船など
②音楽遊び:キーボード、CDプレーヤー、音のなるおもちゃなど
③工作遊び:材料:牛乳パック、段ボール、ペットボトル、折り紙、画用紙、シール、テープ類などを使って作るなど
④ごっこ遊び:戦いごっこ、お店屋さんごっこ、you tubeごっこ、魚釣りごっこ、人形遊びなど
⑤ルール遊び:鬼ごっこ、かくれんぼ、カルタ、トランプなど
⑥ボール遊び:ドッチボール、的入れ・当て、サッカーなど
⑦読む遊び:漫画、図鑑、絵本など
⑧書く遊び:お絵かき、塗り絵、写し絵、ホワイトボードなど
⑨外遊び・外出:祝日や長期プログラムなどでの実施が多い
⑩調理:ホットケーキ、カップケーキ、フルーチェなど
その他にも、事業所にあるおもちゃで、「ポケモンのボードゲーム」、「トミカ」、「プラレール」、「レゴブロック」、「折り紙」などが比較的人気が高いものとしてあります。
まだ他にもありますが、代表的なものを書きました。そして、こうした遊びの内容は、利用されるお子さんなどに応じても変わってきます。
前回の未就学児の遊びと比べると、ごっこ遊びやルール遊びが増えたり、工作遊びで材料選びから完成までの工程を一人で行うなど(人によっては)、遊びの質も変わります。また、子ども同士の関わりが多く見られるのも特徴かと思います。
今回は、私が体験した現場をもとに遊びのレパートリーを整理してみました。当然、こうした内容は環境や子どもに応じて違いが出てくるかと思います。
ですが、遊びを整理していくことで、とっさの時の引き出しや、良い遊びが見つからないお子さんへの提案など、多くの利点があるかと思います。
今後も子どもたちの発達に応じた遊びの工夫をしていきながら、より良い発達支援をしていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。