愛着障害は、関係性の障害であり、心理療法など様々な取り組みが行われています。
それでは、愛着障害の克服にはどのような対応が必要なのでしょうか?
そこで、今回は、愛着障害を克服するために、非常に重要な安全基地の存在について、良い安全基地とはどのような存在であるのかについて、お伝えしていこうと思います。
今回参照する資料は「岡田尊司(2011)愛着障害 子ども時代を引きずる人々.光文社新書.」になります。
愛着障害の克服のために必要な安全基地の存在について
愛着障害を克服するためには、親との関係を改善していくことが望ましいとされています。
しかし、親自身が不安定な愛着を抱えていることも多いなど、親の協力が得られないこともあります。
仮に得られたとしても、第3者の存在(ボタンの掛け違いを気づかせてくれる存在)、関わりが不可欠です。
第3者が、親が満たしてくれなかった役割を、一時的に、場合によっては、数年単位という長いスパンで、肩代わりすることが必要です。
そうすることで、子どもは、愛着を築きなおす体験をし、不安定な愛着を安定な愛着へと変えていくことができます。
その場合に非常に重要なのが、第3者が安全基地として機能していることです。
安全基地とは、いざという時に頼ることができる、守ってもらえるという居場所であり、そこを安心の拠り所、心の支えとすることができる存在のことを言います。
良い安全基地の5つの特徴(ポイント)について
それでは、良い安全基地とはどのような存在なのかを、5つのポイントから見ていきたいと思います。
①安全感の保障
最も重要なポイントになります。愛着に問題のある人にとって、一緒にいても傷つけられることがないということが、最優先事項になります。
②感受性・共感性
愛着に問題のある人が、何を感じ、何を求めているのかを察し、それに共感することが重要です。
③応答性
相手が求めているときに、応じてあげることが大切です。それは、いざというときに、「相談できる」「守ってもらえる」という安心感に繋がります。
④安定性
相手の求めに応じたり、応じなかったりと、その場の気分や都合で対応が変わるのではなく、できるだけ一貫した対応を心掛けることが重要です。
⑤何でも話せること
相手が隠し事をしたり、遠慮したりせずに、心に抱えていることをさらけ出すことができることが大切です。
最後の⑤のポイントは、それ以前の①~④までの条件がクリアされて初めて達成できるものであると言えます。
以上が、良い安全基地の特徴(ポイント)になります。
愛着障害の克服のためには、重要な他者の存在が必要不可欠です。
愛着対象はまずは一人からということが重要であり、その中で、これまでお伝えした、5つの特徴(ポイント)が大切になります。
愛着・愛着障害に関するお勧め関連書籍の紹介
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岡田尊司(2011)愛着障害 子ども時代を引きずる人々.光文社新書.