〝モンテッソーリ・マフィア″といった言葉があります。
〝モンテッソーリ・マフィア″とは、モンテッソーリ教育を受けたことで、社会の中で〝創造性″を発揮している組織、派閥、集団を意味します。
関連記事:「【モンテッソーリ・マフィアとは何か】〝創造性″といった特徴から考える」
〝創造性″といった要素は最近よく耳にする〝非認知能力″と考えられています。
そして、〝非認知能力″には〝創造性″以外にも様々な要素があります。
それでは、〝非認知能力″とはどのような要素で構成されているのでしょうか?
そこで、今回は、モンテッソーリ教育と〝非認知能力″の関係について、臨床発達心理士である著者の意見も交えながら、モンテッソーリ・マフィアを例に理解を深めていきたいと思います。
今回参照する資料は「佐々木信一郎(2021)発達障害児のためのモンテッソーリ教育.講談社.」です。
〝非認知能力″とは何か?
以下、著書を引用しながら見ていきます。
創造性以外にも大切な力を挙げています。それは、好奇心、興味・関心、意欲、自主性、主体性、自制心、自信などです。これらの力を最近の心理学では、非認知能力といっています。
著書の内容から、〝非認知能力″の構成要素は、創造性、好奇心、興味・関心、意欲、自主性、主体性、自制心、自信などと考えられています。
〝非認知能力″とは、これまで学校教育で重視されてきた〝認知能力″とは違う要素を持っています。
〝認知能力″とは、言語能力や思考力、記憶力などが含まれています。
学校の勉強などと関連性は強い〝認知能力“ですが、社会の中で成功を収めた人たちの中には、必ずしも〝認知能力“が高いという人だけではなく、〝創造性“など他の要素も必要であるということが分かってきました。
モンテッソーリ教育と〝非認知能力″の関係について
以下、著書を引用しながら見ていきます。
彼らを世界のリーダーにしたのは、非認知能力であるということです。さらに、この非認知能力は、モンテッソーリ教育によって育てられたと彼らは語ります。
著書の内容の〝世界のリーダー″とは、〝モンテッソーリ・マフィア″のことです。
〝モンテッソーリ・マフィア″には、高い〝非認知能力″があり、さらに〝モンテッソーリ・マフィア″は、モンテッソーリ教育を受けたことでも有名です。
つまり、モンテッソーリ教育は、〝非認知能力″を育てるための有効な教育法ということが言えます。
著者のコメント
かつては、〝認知能力″といった思考力や記憶力、処理速度などが学校教育の中で多くの比重を占めていました。
そして、こうした〝認知能力″を鍛えていくことは、社会の中で成功・活躍するために非常に大切な要素として考えられていました。
しかし、機械化が進む中で、〝認知能力″の特定の部分を人間ではなく機械が補ってくれるようになりました。
こうした社会の中で必要となるのは、人と異なる〝創造性″です。
著者もモンテッソーリ・マフィアの中の人物の書籍を読み、人が持つ独創性や創造性の大切さを実感することがあります。
そして、こうした能力(〝非認知能力″)の根底には、モンテッソーリ教育の教育法が大きく関わってきている点も見逃すことができないのだと思います。
つまり、幼い頃から、本人が興味・関心に対して、主体的に関わることを継続し、何かをやり通した中で獲得していく自信や知性の獲得がその後の〝創造性″を含む〝非認知能力″の発達において非常に大切であるということです。
こうした〝学び″は、一斉・一律教育の中で育まれることは難しいように思います。
〝非認知能力″の発達は、社会の中で活躍・成功するだけではなく、その人がその人らしく生きるためにとても大切な能力なのだと思います。
そして、モンテッソーリ教育やモンテッソーリ教育を受けた〝モンテッソーリ・マフィア″の例から〝非認知能力″の重要性を深く痛感することができます。
以上、【モンテッソーリ教育と〝非認知能力″の関係について】モンテッソーリ・マフィアを例に考えるについて見てきました。
学校教育で育まれる一般的な知性はもちろん大切です。
しかし、それ以上に、自らが社会の中で何をしたいのか?といった自発性・主体性、そして、興味・関心なども含めた〝非認知能力″を高めていくことが〝認知能力″を活かす上でも、非常に重要なものであるように思います。
私自身、まだまだ未熟ではありますが、今後も自分が主体的に取り組むという意識を大切にしていきながら、療育の質を高めていけるように日々の実践を大切にしていきたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
モンテッソーリ教育に関するお勧め書籍紹介
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佐々木信一郎(2021)発達障害児のためのモンテッソーリ教育.講談社.