発達初期の子供は、未完成な部分が非常に多く、その中で、ある一定の発達の道筋を辿っていくことが発達心理学の知見から分かっています。
それでは、子供が何かを学ぶ際に〝最適な時期″はあるのでしょうか?
あるとすると、どのような種類の能力の獲得があるのでしょうか?
その答えを出してくれる重要なキーワードに〝敏感期″という言葉があります。
そこで、今回は、モンテッソーリから見た〝敏感期″について、〝敏感期″とは何か?そして、〝敏感期″の種類と期間ついて考えを深めていきたいと思います。
今回参照する資料は「佐々木信一郎(2006)子供の潜在能力を101%引き出すモンテッソーリ教育.講談社+α新書.」です。
〝敏感期″とは何か?
以下、著書を引用しながら見ていきます。
敏感期とは、「子供が、ある能力を身につけるために、環境中のあるものに特別に敏感になり、主体的に関わるある一定の時期」です。
人の発達には、ある能力を獲得するための〝最適な時期がある″ということです。
発達的視点から言えることは、人は外界の世界を理解するため、そして、自分の身体機能の力を伸ばすためには、その前段階の〝学習への準備状態(レディネス)″が整っている必要があります。
つまり、何かを学習する際に、その土台となる学習ができていることが重要になります。
レディネスが整うことで、次の学習の段階へと移行し、様々な能力を獲得していくというわけです。
そして、ある学習の状態が特に敏感になる(獲得しやすい状態)時期を、〝敏感期″と言っています。
それでは、〝敏感期″には、どのような種類があるのでしょうか?
次に、〝敏感期″の種類について見ていきます。
〝敏感期″の種類について
著書の中では4つの〝敏感期″を取り上げています。
以下、4つの〝敏感期の種類″と〝獲得時期″〝敏感期の内容″について見ていきます(以下、著書引用)。
運動の敏感期
0歳~3歳:基本的な全体運動を獲得する時期
3歳~6歳:動きの洗練 自分の意思で全身をコントロールする力
感覚の敏感期
0歳~3歳:感覚器官の成熟 感覚的印象の吸収
3歳~6歳:感覚器官の洗練 知性の萌芽 感覚的印象の整理⇒概念形成
言語の敏感期
0歳~3歳:話し言葉の敏感期
3歳~6歳:書き言葉(文字)の敏感期
数の敏感期
0歳~3歳:なし
3歳~6歳:数の敏感期
著書から、4つの〝敏感期″とは、〝運動の敏感期″〝感覚の敏感期″〝言語の敏感期″〝数の敏感期″があります。
これらの〝敏感期″の期間は、3歳を境にして、0歳~3歳、3歳~6歳と分かれています。
つまり、発達の早い段階から、様々な能力を獲得するための〝最適な時期″が訪れるということです。
先の、レディネスの視点から言えることは、0歳~3歳の〝敏感期″に適切な学習をしていくことで、次の3歳~6歳の〝敏感期″の頃に獲得する学習へのレディネスが整い、学習がより加速することが考えられます。
そのために大切なことは、学習は日々の経験が積み重なることで、徐々にその土台が形成されるということで、〝敏感期″に自然とその能力が飛躍的に上昇するのは、レディネスが整っていることが前提としてあります。
そして、レディネスを整えるためには、子供に合った環境(人的環境・物的環境)を整えていくということです。
環境を整えていくことで、子供たちは自然と〝敏感期″の中で、様々な能力を飛躍的に獲得していきます。
以上、【モンテッソーリから見た〝敏感期″について】〝敏感期″とは何か?その種類と期間について考えるについて見てきました。
〝敏感期″で大切なことは、この時期に学習に最適な時期があるからといって、無理強いした対応をしないことです。
〝敏感期″は、子供たち一人ひとりに合った環境を整えることで、〝自然″と様々な能力が飛躍的に高まるものです。
そして、その能力の獲得にも個人差があるという理解がとても大切です。
そのため、子供たちが安心して過ごせる環境、興味・関心のあるものに夢中で取り組める環境を整えていくことが大切になっていきます。
私自身、まだまだ未熟ではありますが、今後もモンテッソーリ教育からの学びで活用できる視点について学びを深めながら、現場でより良い実践に繋げていきたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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