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療育の成果について-遊びを通してできることが増えた-

投稿日:2022年2月8日 更新日:

 

療育の成果について、どのような働きかけが成果に繋がったのかを特定することは難しいことです。

まず、何を持って成果と言えるのか、そして、成果には様々な要因が絡んでいるからだと言えます。

さらに、成果(変化)にも、短期のものと長期のものなど時間軸の捉えの違いによって見えてくるもの、内容が異なります。

 

そこで、今回は、私自身の放課後等デイサービスでの長期の子どもたちとの関わりからポジティブな変化が見られた例を長期の視点から以下に事例を簡単に紹介したいと思います。

 

※この記事は、臨床発達心理士として10年以上療育現場に携わり、修士号(教育学・心理学)を有する筆者が執筆しています。

 

 

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療育の成果について-遊びを通してできることが増えた-

Aさんの事例→遊びを通してできることが増えた例

当時小学校中学年のAさんは、低学年の頃から関わりのあるお子さんです。

私が所属している放課後等デイサービスを利用した当初から、興味・関心に対する没入感が強く、周囲が見えないほどの集中力を発揮する一方で、他に興味のあることがあると気が散りやすいという特徴もありました。

低学年のAさんは、大人に書いて欲しい絵をお願いすることが多く、徐々に、写し絵なら自分でもできるという気づきから写し絵にハマり始めました。

写し絵から、塗り絵、モデルを真似て書くなど、年齢と共に少しずつできることが増えていきました。

また、お絵描きと同時に工作にも夢中になり、最初は、お絵描き同様に大人が作ることが多くありましたが、徐々に、Aさん1人でもできるところが増えていきました。

例えば、段ボールで車を作りたいときなど、モデルとなる本を探し、それをヒントに、段ボールを使い、外装(ドア・窓など)・内装(ギア・スピードメーター・シートなど)までこだわり、大人が見ても感心するほどに上手に仕上げることができるようになりました。

低学年の頃、何でも大人にお願いしていたAさんからは想像できなかった姿です!

また、こうした工作遊びを一人で黙々とやる一方で、他児と一緒に作ったり、ごっこ遊びをするなど、他児と興味関心を共有する体験も増えていきました。

Aさんのこうした変化に対して、我々スタッフは、何か特別な関わりをしたわけではなく、Aさんの興味関心や能力に応じて、サポートできる箇所を変えていったこと(例:大人がやってみせる→役割分担してやる→困った点をサポートなど)、また、集中できる環境を設定するなどの対応を行ってきました。

工作一つとっても、イメージを形にする構想力、必要な材料を考える力、材料を切ったり・貼ったりする運動機能の発達など様々な能力が必要になります。

特に私が見ている子どもたちの中には、イメージすることが苦手だったり、不器用さがあるお子さんも多いことから、何がしたいのかといった興味関心を知りながら、それを実現する能力がどの程度あるのかといったアセスメントも必要になります。

Aさんの事例は何か事前に計画を立てて行ったものではなく、事後的な考察になりますが、お絵描きや工作を取り上げてみても、様々な能力の成長が必要になるのだと気づかされます。

最後にAさんとの遊びを通して、できるようになった所や、頑張った過程などのフィードバックも継続してきました。こうしたフィードバックが次回のモチベーションにも繋がるかと思います。

 

 


以上、療育の成果について-遊びを通してできることが増えた-について見てきました。

療育を通して、子どもたちの成長を長期の視点から理解し支援することはとても時間がかかります。そして、時には思うように進捗しないことも多くあります。

しかし、長期にわたって子どもたちの成長を見守ることで一人ひとり着実に成長しているのだと実感することができます。

これからも、子供たちの良き理解者になれるように日々の実践と、実践を振り返りながらその意味を考えることを大切にしていきたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 


療育実践で参考になる書籍一覧に関する記事を以下に載せます。

関連記事:「発達障害の支援に関するおすすめ本【初級~中級編】

 

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-成果, 療育

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