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【モンテッソーリ・マフィアから見たモンテッソーリ教育の重要性】〝創造性″を育てるために必要なこと

投稿日:2023年2月11日 更新日:

モンテッソーリ・マフィアという言葉があります。

モンテッソーリ・マフィアとは、モンテッソーリ教育を受けたことで、社会の中で〝創造性″を発揮している組織、派閥、集団を意味します。

 

関連記事:「【モンテッソーリ・マフィアとは何か】〝創造性″といった特徴から考える

 

それでは、〝創造性″を発揮するためにはどのような教育が重要になるのでしょうか?

 

そこで、今回は、モンテッソーリ・マフィアから見たモンテッソーリ教育の重要性について、臨床発達心理士である著者の意見も交えながら、〝創造性″を育てるために必要なことについて考えを深めていきたいと思います。

 

 

今回参照する資料は「佐々木信一郎(2021)発達障害児のためのモンテッソーリ教育.講談社.」です。

 

 

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モンテッソーリ・マフィアから見たモンテッソーリ教育の重要性

以下、著書を引用しながら見ていきます。

「自分の興味・関心によって自発的、主体的に学ぶ」ことが一番大切であり、それをモンテッソーリ教育で学ぶことができた。そのために、彼らは創造性を育て、革新的なアントレプレナーとなり、世界に貢献できていることになります。

 

彼らが言っていることは、「創造性とそれを育てた自発的、主体的な学び」が重要だった、ということなのです。

 

以上の内容は、モンテッソーリ教育を受けた卒業生たち(モンテッソーリ・マフィア)の言葉をまとめたものになります。

著書の内容から、モンテッソーリの教育法の重要性は、自発的、主体的な学びを大切にしたものであり、こうした教育法が〝創造性″の育ちに貢献したということになります。

〝創造性″の育ちは、自ら能動的に行動していく中で、徐々に育まれていくということが言えます。

そして、モンテッソーリ教育は、子どもたちが本来持つ学びの意欲を非常に大切にしていたことがわかります。

 

 

著者のコメント

人間といった生命は、本来、自発性・主体性があります。

幼い子どもは、誰かに強制されるわけでもなく、自分の身体を通して、外の世界を探索し認識を広げていきます。

歩行にしても、言葉を話すことにしても、自ら能動的に学習を積み重ねていきます。

モンテッソーリ教育を受けた人たちの例を見てもわかるように、人は本来、能動的であり、〝創造的″なのだということを考えさせられます。

自らの〝創造性″により社会の中にインパクトを残すことができた、モンテッソーリ・マフィアは、幼い頃から、自己が持つ学びの意欲を高め、自らの自発性・主体性に従って、〝創造的″に日々を過ごしてきて人たちだと思います。

モンテッソーリ教育では、こうした学びの意欲を自然と引き出し高めていくための、人間の発達の原理原則を踏まえた、人・物といった環境をうまく調整していた教育法であると言えます。

 

著者自身も、年齢を重ねていく中で、〝創造的″に人生を生きることの楽しさ・大切さについて実感が増してきています。

〝創造的″に生きるためには、〝自発性″〝主体性″が重要です。

それは、自らやりたいものを見つけ、その対象に向けて日々を歩み続けていくことで鍛えられていくものだと思います。

そのため、著者が関わっている療育現場の子供たちにも、自ら能動的に活動をしていく中で得られる、何かに没頭する喜び、新しい発見、継続することで培われる力や自信、想像する力、創意工夫する力、などを育んでいけるような関わりをしていきたいという思いが強くなりました。

 

 


以上、【モンテッソーリ・マフィアから見たモンテッソーリ教育の重要性】〝創造性″を育てるために必要なことについて見てきました。

日本の教育は、一斉教育といった周囲と同じような枠での教育法が強く根付いています。

こうした教育の中では、〝創造的″に生きようとする人間を育てることは難しいように思います。

モンテッソーリ教育を受けたモンテッソーリ・マフィアには、〝創造的″に生きるために必要な学びのアイディが多く散りばめられています。

私自身、まだまだ未熟ではありますが、今後も自分自身が〝創造的″に生きることを、そして、療育現場で関わっている子供たちが〝創造的″に生きていけるような力を育んでいけるような教育の在り方について、モンテッソーリ教育を参考に試行錯誤していきたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

佐々木信一郎(2021)発達障害児のためのモンテッソーリ教育.講談社.

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