不登校は決して珍しいことではなく、多くの子どもや家庭が直面する可能性のある課題です。しかし、「なぜ学校へ行けなくなるの?」「どのように対応すればよいの?」「このまま回復できるのだろうか」と、不安や戸惑いを抱える保護者や支援者は少なくありません。
著者の療育現場においても、ここ最近、不登校児の割合がとても増えている実感があり理解と対応に苦慮することが多くあります。
この記事では、不登校の基本的な考え方をはじめ、不登校の原因、始まりから回復までの流れ、家庭や学校でできる対応方法をわかりやすく解説します。また、よくある疑問にもQ&A形式でお答えします。
不登校を正しく理解し、子どもに寄り添った支援を考えるための参考として、ぜひ最後までご覧ください。
※本記事は、臨床発達心理士として10年以上療育現場に携わり、修士号(教育学・心理学)を有し、発達障害に関連する大量の書籍を読んできた筆者が執筆しています。
不登校の理解と支援の全体マップ
本記事では、不登校の理解と支援に関して、以下の7つの章に分けて解説していきます。
1.不登校の概要
2.不登校の原因
3.不登校の経過
4.不登校への対応
5.よくある質問(Q&A)
6.まとめ
7.参考書籍紹介
不登校の概要
この章では、「不登校の定義」「不登校傾向の種類」「不登校の増加の背景」について見ていきます。
不登校の定義
以下、文科省より「不登校の定義」について見ていきます。
文科省の定義によれば、〝不登校″とは、「なんらかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義されています。
不登校の定義は以上の内容となりますが、実際のところ、不登校ではないが、不登校傾向の児童も見過ごせない点だと考えられており、不登校傾向の児童を足すとさらに数値が増大することが分かっています。
次に、不登校ではないが、不登校傾向のある児童の種類について見ていきます。
不登校傾向の種類
「仮面登校」:登校し、教室で過ごしているが、授業中、ひとりで別のことをしていたり、みんなと同じことをしていても、心のなかでは「学校に行きたくない、学校はつらい、いやだ」などと感じている
「部分登校」:基本的には教室で過ごすが、遅刻や早退が多く、保健室の利用も多い
「教室外登校」:登校するが教室には入らず、保健室や図書室などで過ごす
これらの不登校傾向の児童は不登校の児童よりもさらに多いといったデータがあります。つまり、不登校傾向の児童の数を見ても、不登校は氷山の一角だと言えます。
不登校の増加の背景
令和6年度の文部科学省の調査のよれば、小・中学校の不登校児童生徒数は12年連続で増加し、令和6年度は、約35万4千人と過去最多となっています。
冒頭でも述べたように、著者の療育現場でもここ最近、不登校児童・不登校傾向の児童が非常に増えている印象があります。不登校の原因には様々な要因があると考えられていますが(次章で詳しく紹介しています)、療育・発達支援の現場においても大きな課題だと言えます。
著者は、これまで発達障害への理解と支援を進めてきましたが、こうした支援内容だけでは、理解と対応が追いつかない現状になってきています。そのため、今後はさらに、不登校児への理解と支援の検討が求められていくと著者は感じています。
以上の「不登校の概要」の内容は、以下の記事を参照しています。
関連記事:「【不登校の子どもは増えているのか?】不登校の現状について考える」
関連記事:「【なぜ不登校が増えているのか?】不登校の環境要因について考える」
不登校の原因
この章では、「不登校の原因」「愛着障害から見た不登校の原因」について見ていきます。
不登校の原因
不登校の原因には様々な要因があります。「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」によれば、最も多い要因(小中学生を対象)が「学校生活に対してやる気が出ない等の相談があった(約30%)」続いて「不安・抑うつの相談があった(約24%)」といった結果となっています。
つまり、「無気力・不安」が圧倒的に高い要因となっており、このデータは、令和2年に実施された結果と類似しています(令和2年度においても「無気力・不安」が大半を占めています)。
不登校要因と言えば、いじめや学業不振、先生との関係性の悪さなどが多いことが想定できます。しかし、それ以上に、理由がはっきりとしない、あるいは複数ある、漠然としているといった情緒的な問題の要因が大きいといったことが文部科学省のデータから分かります。
また、ある要因が原因となって、情緒的な不安感が強くなると、そこから、勉強への意欲の衰退、良好な友人関係を保つことの難しさ、食欲不振、睡眠への影響など生活リズムの乱れなど様々な要因へと発展していくことも考えられます。
その他、発達障害の特性がある、生活環境の急激な変化(父親・母親の単身赴任、家族の別居、身内の不幸、親の転職や失業などによる経済的な問題)や家族間の不和、虐待なども見落としてはいけない要因だと言えます。
発達障害の特性があると、対人面や勉強面の問題、睡眠障害、過剰適応の問題、起立性調節障害などが生じることがあります。
著者は療育現場では、発達障害の子どもと関わる機会が多いため、対人面や勉強面での躓き、過剰に環境に合わせることでの疲れなどが不登校に繋がっていると推測できるケースをこれまで少なからず見てきています。それに加えて、感覚過敏など感覚の問題もまた見過ごせない問題だと感じています。
以上の「不登校の原因」の内容は、以下の記事を参照しています。
関連記事:「【不登校の原因について①】学校に行き渋る要因について考える」
関連記事:「【不登校の原因について②】発達障害と心の病気を通して考える」
関連記事:「【不登校の原因について③】学校に行きたくない理由について考える」
関連記事:「【子どもが不登校になる原因とは何か?】発達障害児支援の経験を通して考える」
愛着障害から見た不登校の原因
愛着障害など、愛着に問題があると不登校に繋がるケースもあると考えられています。愛着障害に関するまとめ記事はこちらで紹介しています:関連記事:「【愛着障害とは?】愛着形成・特徴・大人の愛着障害・支援方法を総合解説」。
愛着に問題があると、「些細な出来事で学校にいけなくなる」ことがあります。この背景には、「探索基地の欠如」が可能性としてあります。探索基地についてはこちらで紹介しています:関連記事:「愛着障害への支援のゴールとは【「探索基地」機能が持つ2つの重要性から考える】」。
例えば、子どもが学校で嫌な出来事があり、その気持ちが学校で解消されずにいる中で、家庭や学校で探索基地を担う存在がいないと、さらに学校への行き渋りは増大していきます。その結果、学校にいけなくなり、不登校に繋がることもあるということです。
また、「家がつらいのに学校にいけなくなる」こともあります。この背景には、「愛情のエネルギーの不足→意欲(行動)のエネルギーの不足」の状態となっていると考えられます。
つまり、家庭環境が悪い状態において、愛情のエネルギーを貯める機能が不足してしまい、その結果、学校に行くという意欲(行動)のエネルギーが湧かない、枯渇している状態となることで、学校にいけなくなり、不登校に繋がっていくこともあるということです。
さらに、「生活リズムの乱れが学校にいけなくなる」ことはわかりやすい例であり、この背景には、「生活リズムの乱れは愛着形成で重要な安心基地の欠如」に繋がっていくと考えられています。
例えば、ネグレクトがあると、生活リズムが乱れ、愛情のエネルギーの不足→意欲(行動)のエネルギーの不足といった状態に陥り、結果、不登校など二次的な問題に繋がる可能性が高まることがあると言えます。
著者は、ここ最近、愛着に問題を抱えている子どもが増えていることを実感しています。不登校児の背景の一つとして、愛着障害の視点も見過ごせない問題だと考えています。子どもが学校という環境に適応していく上で、愛情のエネルギーを基盤とした意欲のエネルギーを貯めていくことが大切だと言えます。
以上の「愛着障害から見た不登校の原因」の内容は、以下の記事を参照しています。
関連記事:「【なぜ、些細な出来事で学校に行けなくなるのか?】愛着障害に見られる探索基地の欠如を例に」
関連記事:「【なぜ、家がつらいのに学校に行けないのか?】愛着障害の視点を通して考える」
関連記事:「【生活リズムが乱れると不登校に繋がる?】愛着障害(ネグレクト)の視点を通して考える」
不登校の経過
この章では、「不登校の経過」「不登校の始まり」「不登校の終わり」について見ていきます。
不登校の経過
不登校には大きく3つの経過(「初期(不登校開始期)」→「中期(ひきこもり期)」→「後期(回復期)」)があると考えられています。
「初期(不登校開始期)」:登校しぶりが始まる時期から、欠席日数が増えたり、遅刻や早退が増加する不登校開始期、つまり、初期の時期です。
「中期(ひきこもり期)」:学校に行かなくなる時期、ひきこもりの時期が中期になります。つまり、不登校の渦中の時期にあたります。
「後期(回復期)」:少しずつ気持ちが前向きになり行動意欲が湧いてくるのが後期、つまり回復期です。
不登校の回復過程において5つの経過(「回復開始の時期」→「体と心の膿を出す時期」→「感情を噴出する時期」→「自己を振り返り言語化する時期」→「大人から離れる時期」)があると考えられているものもあります。
「回復開始の時期」:学校を休み始めた頃であり、心の回復が始まる最初の時期です。
「体と心の膿を出す時期」:学校を休んだ直後に起こる、例えば、眠れない、いら立ちが止まらないなど苦しい状態、つまり、「膿を出す」という時期です。
「感情を噴出する時期」:ものすごく甘える、突如として怒り出す、突然泣き出すなど、感情のコントロールができない状況に陥る時期です。
「自己を振り返り言語化する時期」:これまであった辛かった体験を振り返るなど、自分に起きたことを言語化する時期です。
「大人から離れる時期」:言語化の時期が終わり、突然、親離れ、支援者離れをする時期です。
不登校にはいくつかの回復までの段階があることが分かります。著者も対人支援をしていると、心の成長や回復には時間がかかることや段階があることを痛感しています。そのため、各段階や時期への理解と対応についての学びを深めることが大切だと考えます。
以上の「不登校の経過」の内容は、以下の記事を参照しています。
関連記事:「【不登校への対応方法】不登校にある〝3つの時期″を通して考える」
関連記事:「【不登校は一番苦しい時期から抜け出したサイン】不登校の回復過程について考える」
不登校の始まり
不登校の始まり・前兆として代表的なSOSの例として、「体調不良」「食欲不振」「情緒不安定」「宿題が手に付かない」「不眠」の5つがあると考えられています。
不登校の始まりは、急に始まるということよりも、既に不登校への準備状態ができている可能性があるといった背景をおさえていくことが重要だと言えます。
つまり、不登校になるまでには、「不登校の準備状態→不登校の引き金→不登校」といったステップを理解していくこと、つまり、不登校の背景全体を考えることが大切だと言えます。
その手掛かりとなるものとして、代表的な5つのSOSの例の経過を追って見ていくことが大切だと考えます。
かつての著者は、不登校の始まりは問題の始まりという認識で見ていましたが、様々な書籍を読んだり、不登校児と関わる中で、学校に行き渋るだいぶ前から問題が生じている可能性があったという見方の方が妥当なのだと考えるようになっていきました。
つまり、子どもなりに、学校に行き渋るだいぶ前の段階から悩み・もがいていたという理解が大切なのだと考えるようになりました。
以上の「不登校の始まり」の内容は、以下の記事を参照しています。
関連記事:「【不登校の前兆について】代表的なSOSを通して考える」
関連記事:「【なぜ学校に行けないのか?】不登校の背景をおさえる上で大切な視点について考える」
不登校の終わり
「不登校の終わり」とは、先に「不登校の経過」で見た「後期(回復期)」「大人から離れる時期」だと言えます。一方で、人によって違いがあることも考えられています。
実際に不登校を経験者した石井志昂さんの言葉を借りると、「不登校の終わり」について以下のように述べています。
苦しかったことに決着をつけるための時間の長さは、人によって違います。いわゆる思春期が終わる頃に、不登校が終わる人も多いと思います。一方で、大人になってからも、不登校が終わったとは感じない人もいると思います。
私自身、大人になってからも、不登校が完全に終わったという感覚はありません。不登校という経験と折り合いをつけて生きれるようになったという感覚なのです。
つまり、個人の体感として、不登校が終わったと感じる時間の長さ、捉え方には非常に個人差があることが伺えます。大切な観点として、不登校という経験とどう折り合えるようになったかということなのだと思います。
以上の「不登校の終わり」の内容は、以下の記事を参照しています。
関連記事:「【不登校の終わりとはいつか?】人によって違う不登校の終わりについて考える」
不登校への対応
この章では、「不登校の基本対応」「不登校の初期対応」「友達との問題への対応」「家庭の過ごしへの対応」「親や先生ができる対応」について見ていきます。
不登校の基本対応
最初におさえる必要がある点として、子どもが学校に行き渋っているのに対して、法律上、親が何としてでも無理に子どもを学校に行かせなければいけない義務はないということがあります。
この前提を踏まえて、不登校の基本対応について見ていきます。
不登校児への対応で最も基本となる視点は、「現状を認める(否定しない)」ことにあります。つまり、学校に行かない子どもを否定しない関わりが大切になります。否定しない関わりは、子どもにとって安心のエネルギーの充電に繋がっていきます。
その次に、「今後の選択肢を一緒に考える」中で「子どもの選択を尊重する」姿勢が重要になります。他の選択肢とは例えば、フリースクールなどの活用もあります。そして、自分で決める選択をしていく中で、納得しながら(仮に失敗しても)自分の人生を決めていったという経験を積み重ねていくことが大切です。
関わり手は、学校に行っていない状態においても、子どもは成長しているといったこと、つまり、子どもの成長の可能性を信じることもまた大切だと言えます。
その他、不登校の子どもへの基本対応でキーポイントになるものとして「休養」と「相談」があります。
「休養」による回復を通して、徐々に気持ちが内向きから外向きに変化していくこと、「相談」先を家庭・学校・地域と複数作っていく視点が重要だと言えます。
著者は不登校児への関わりでうまくいかない対応として、「○○しなければならない」という思考が働いているときだと感じます。
つまり、関わり手の思いが強くなりすぎることで、子どもの心のエネルギーの枯渇や不安や悩みなどにうまく寄り添えていない状態だと言えます。
そのため、上記で見た不登校の子どもへの基本対応は時折頭に入れながら、対応していく姿勢が大切なのだと思います。
以上の「不登校の基本対応」の内容は、以下の記事を参照しています。
関連記事:「【不登校の子どもへの基本対応】まずは現状を肯定することから考える」
関連記事:「【子どもが不登校の場合の基本対応】休養と相談の視点を通して考える」
関連記事:「【不登校・登校しぶりへの対応方法】3つのポイントから考える」
不登校の初期対応
子どもが学校に行きたくないと言った場合、それは不登校といった問題の始まりではなく、子どもからの最終段階のSOSのサインとして捉え、直ぐに対応する必要があります。
この段階は、子どもにとって悩みに悩み抜いた限界の結果である一方で、大人にとっては問題の始まりだと捉えることが多く、双方における視点のズレがあると考えられています。
以上の前提を踏まえた初期対応として、「休息させる」「話しやすい状況を作る」「休む以外の代替方法がないかを検討する」「身体症状が強い場合は医療機関の受診を考える」があります。
また、無理をしてまで学校に行って自然と状態が回復することは少ないため、上記の初期対応を取りながら、人格否定など親子関係にヒビが入らない関係を作っていくことが大切です。
仮に、自傷や他害、いじめなどが生じており、子どもの状態が非常に悪化している場合において、保護者がドクターストップをかける必要があります。
不登校に子どもがなると親子関係が悪くなる場合があります。これを防ぐためにも、保護者の方にも、相談相手を複数作っていきながら、家族全体を支える視点を持つことが大切だと思います。
以上の「不登校の初期対応」の内容は、以下の記事を参照しています。
関連記事:「【不登校の子どもへの初期対応】〝子どもが学校に行きたくない″といった場合の対応」
関連記事:「【不登校の子どもへの対応方法】無理に学校に行かせる危険性を通して考える」
関連記事:「【不登校・登校しぶりへの対応】子どもが〝学校に行きたくない″と言った時の対応方法」
関連記事:「【〝子どもが学校に行きたくない″と言った場合の理解と対応】療育経験を通して考える」
友達との問題への対応
友達との問題が原因となり、学校への行き渋りや学校にいけなくなることがあります。
この場合の対応としては、まずは、他児から嫌がらせや悪口などを受けている場合、いじめに発展していくこともあるため、早急に大人が介入していく必要があります。また、学校の先生との連携が重要になります。
その他、悩みに対する共感的態度をとりながら、一緒に解決策を考えていく姿勢が大切です。解決へのプロセスとしては、状況の把握→戦略を立てる→フィードバックの進め方があります。
著者は療育現場で発達障害など発達に躓きを抱えている子どもを多く見ているため、友人関係など対人面でのトラブルが生じる様子はよく目にしてきています。
トラブルへの対応として、まずは、子どもの思いに寄り添う姿勢を取りながら、解決策を一緒に考えることを大切にしています。
以上の「友達との問題への対応」の内容は、以下の記事を参照しています。
関連記事:「【不登校の子どもへの対応方法】友達との問題はどのように解決していけばいいのか?」
家庭の過ごしへの対応
不登校の子どもが家庭で過ごす際には、最低限のルールを設ける必要性あります。ただ、家で休息時間を設けるだけでは回復へのエネルギーがうまく充電されないからです。
家庭の過ごしへの対応として、生活面で必要な最低限のルールとして、「起床時間を決める」「家庭でできる手伝いを1日にひとつは決めておく」「最終的な帰宅時間を決める」「ネット・ゲームの時間やルールを決める」があると考えられています。
もちろん、こうしたルールは親からの強制ではなく、子どもと相談しながら決めていくことが大切だと言えます。また、起床時間に関しては、不登校の始まりにおいては長時間寝た状態が見られるため、初期の対応では難しいルールだと言えます。
以上の「家庭の過ごしへの対応」の内容は、以下の記事を参照しています。
関連記事:「【不登校の子どもへの対応方法】家庭での過ごし方で大切なこと」
親や先生ができる対応
子どもが学校に行き渋った場合には、親と先生がすぐにできる対応として以下の方法があります。
登校渋りへの子どもに対して親ができる対応としては、ひとまず休ませることにして、そして、子どもの話を聞くという対応があります。
その上で、先生ができる対応としては、トラブルなど不登渋りに繋がる状態の観察以外にも、楽しく学校に通っているかどうかをよく観察するこが大切です。
一方で、親ができる対応としては、登校しぶりに関連する話を聞くことにあります。学校の何が嫌で大変なのかといった情報を集めるということです。
つまり、親と先生が協力しながら、登校渋りに関連する情報を集めていきながら、現状を把握していくことが大切だと言えます。
著者は不登校渋りや不登校児との関わり中で、著者という第三者的な立場の方が、親と先生以上に、学校での嫌な出来事を話してくれることもあります。
そのため、子どもを取り巻く様々な人たちが連携しながら、子どもの困り感の情報を言語化し、情報を集約していくことが次の支援に繋がる重要な取り組みだと考えています。
以上の「親や先生ができる対応」の内容は、以下の記事を参照しています。
関連記事:「【登校しぶりへの対応方法について】親や先生にできること」
よくある質問(Q&A)
この章では、不登校に関するQ&Aについて簡単に紹介しています。詳しく知りたい人は、参照記事を読み進めていただければと思います。
なぜ学校はつらいと感じるのか?
「なぜ学校がつらいのか?」の理由として、学校には生徒全員に一律に求められているノルマ(基準)があり、ノルマに満たない子どもたちにとっては、大きな負担を強いられるため、学校がつらいと感じることが大きな点だと考えられています。
以上の内容は、以下の記事を参照しています。
関連記事:「【なぜ学校はつらいのか?】発達障害児支援の経験を通して考える」
発達障害児と定型発達児の不登校に違いはあるのか?
発達障害児は定型発達児以上に、環境要因の方が不登校の問題の比重が大きくなるといった違いがあると考えられています。
つまり、定型発達児の方が自らの行動を環境に合わせる力が高い一方で、発達障害児は環境への適応に対する配慮を受ける比重が大きいため、同じ不登校でも環境要因の影響の大小に違いが生じやすいと言えます。
以上の内容は、以下の記事を参照しています。
関連記事:「発達障害児の不登校と一般的(定型発達児)な不登校の違いについて考える」
子どもが不登校になった場合、勉強への向き合い方はどう考えればよいか?
不登校の子どもにおいて、まずは、勉強は脇においておく必要があります。つまり、心身の休息が第一優先であり、回復した後に勉強について向き合っていけばいいという考え方が大切です。
以上の内容は、以下の記事を参照しています。
関連記事:「【不登校の子どもの勉強について】勉強への向き合い方について考える」
学校は絶対に必要なものなのか?
学校に行くことが必ずしも重要なわけでなく、大切なことは、子どもが社会に出ていくための土台づくりをすることにあります。
「学校以外に楽しく通える場所」があれば、そこで勉強をしたり、仲間と交流したりすることができます。社会に出ていくための土台づくりという意味では、それで十分だと考えられています。
以上の内容は、以下の記事を参照しています。
関連記事:「【学校は絶対に必要なものなのか?】不登校をキーワードに考える」
不登校の子どもの進学率・就職率は低いのか?
不登校経験者の進学率は上昇しており、一概に不登校経験あり=進学率の低さとは言えない現状にあります。
不登校経験者が就労や就業をしていない割合は思いのほか少ないということがわかってます。そのため、一概に不登校経験あり=就職率の低さとは言えない現状にあります。もちろん、不登校の経験が、長期の引きこもりに繋がるケースもあります。
以上の内容は、以下の記事を参照しています。
関連記事:「【不登校の子どもの将来について】進学率・就職率から考える」
不登校の子どもは社会性を身につけることが難しくなるのか?
人の発達は、親子関係で培ったものを基盤に家庭の外で振る舞うので、「社会性は家庭の中で十分に育つ」というのが、不登校の現場での経験だと考えられています。
社会性の基礎は0~2歳の頃に育ち、社会性の基礎はアタッチメント体験が豊富だという関係にあることがわかっています。
親など血の繋がりのない第三者の大人が、子どもに愛情深く関わることで、子どもの中には他者への信頼感の基礎が育まれ、こうした関係性は社会性の発達に最も強く影響していると考えられています。
以上の内容は、以下の記事を参照しています。
関連記事:「【不登校の子どもの社会性について】他者への信頼感の重要性を通して考える」
不登校の子どもが学校以外の居場所を探すことは必要なのか?
不登校児が学校以外のサードプレイスを持つことは、本人が社会との接点を継続して持ちつづける上で、そして、社会性を身につける上でとても大切だと考えられています。
サードプレイスには、例えば、放課後等デイサービスやフリースクール、習い事などがあります。
以上の内容は、以下の記事を参照しています。
関連記事:「【不登校児が学校以外の居場所を探すことの大切さ】療育経験を通して考える」
不登校の子どもを持つ親は誰に相談すれば良いのか?
相談相手にふさわしい人の特徴として、不登校の親や子どもの心情を共感し理解してくれる人が良いと考えられています。
不登校に関する専門家も大切ですが、それ以上に、感覚として不登校への辛さや痛みへの共感が高いと直感的に感じることができる人が相談相手として相応しいと考えられています。
以上の内容は、以下の記事を参照しています。
関連記事:「【不登校の子どもを持つ親は誰に相談すれば良いのか?】相談相手を探すときのポイント」
まとめ
文部科学省の調査のよれば、小・中学校の不登校児童生徒数は12年連続で増加し、令和6年度は、約35万4千人と過去最多となっています。さらに、不登校傾向の児童は不登校の児童よりもさらに多いことが分かっています。
不登校の原因には様々な要因が関連しており、中でも多いものとして、「無気力・不安」が圧倒的に高い要因となっています。その他、発達障害の特性がある、生活環境の急激な変化や家族間の不和、虐待なども見落としてはいけない要因だと言えます。
不登校には大きく3つの経過として、「初期(不登校開始期)」→「中期(ひきこもり期)」→「後期(回復期)」があると考えられています。中でも、不登校の初期の状態は、既に不登校への準備状態ができている可能性があるといった背景をおさえていくことが重要だと言えます。
不登校への対応としては、「現状を認める(否定しない)」「今後の選択肢を一緒に考える」「子どもの選択を尊重する」「休養と相談の視点を大切にする」など、子どもの状態に応じた対応が大切になっていきます。
参考書籍紹介
今回の記事内容をさらに深める上でお勧めする書籍紹介記事を以下に載せます。
不登校を含め発達障害領域を網羅的に学びたいと考えている人には次の書籍紹介記事がお勧めです:関連記事:「臨床発達心理士が厳選:発達障害を理解するための体系的読書ガイド【完全版】」。
不登校の理解に関するお勧め書籍紹介はこちらで紹介しています:関連記事:「【臨床発達心理士が厳選】不登校に関するおすすめ本:初級~中級者向け」。
愛着障害の理解に関するお勧め書籍紹介はこちらで紹介しています:関連記事:「【臨床発達心理士が厳選】愛着障害に関するおすすめ本:初級~中級者向け」。
二次障害の理解と支援に関するお勧め書籍紹介はこちらで紹介しています:関連記事:「【臨床発達心理士が厳選】発達障害の二次障害に関するおすすめ本:初級~中級者向け」。

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