【療育(発達支援)とは?】目的・効果・意味・専門性・大切な考え方を総合解説

まとめ記事

「療育とは何ですか?」「療育にはどのような効果があるのでしょうか?」と疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。

療育(発達支援)とは、発達に特性や遅れのある子ども一人ひとりの発達段階や特性に合わせ、その子らしい成長を支える専門的な支援です。

著者は長年療育現場に携わっていますが、年々、療育の必要性を強く実感する機会が増えています。

 

この記事では、療育(発達支援)とは何かをはじめ、療育の目的や効果、意味、専門性、そして療育で大切な考え方について、療育経験を踏まえてわかりやすく総合的に解説します。

 

※本記事は、臨床発達心理士として10年以上療育現場に携わり、修士号(教育学・心理学)を有し、発達障害に関連する大量の書籍を読んできた筆者が執筆しています。

 

療育(発達支援)に関する全体マップ

本記事では、療育(発達支援)に関して、以下の7つの章に分けて解説していきます。

1.療育の定義と目的

2.療育の効果と意味

3.療育で大切な視点

4.療育の専門性

5.療育の成果

6.まとめ

7.参考書籍紹介

 

 

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療育の定義と目的

この章では、療育の「定義」と「目的」について整理していきます。

 

療育の定義

療育には「厳密な定義はない」と考えられています。

その上で、療育を定義を述べると、「障害のある子ども(その可能性のある子どもも含め)に対して、豊かな発達を促すための支援をしていきながら自立や社会参加を目指すこと」だと考えられています。

また、療育には、治療的な側面と、教育的な側面の両方が含まれています。療育という言葉を生み出した人物としては、医学者・整形外科医の高木憲次がいます。

最近では、療育とほぼ同義の言葉である「発達支援」といった言葉も使用されるようになってきています。

療育」の方が、歴史的な背景を踏まえると本人への機能向上を目指す意味合いが強く、「発達支援」の方が家族や地域へのサポートも含めた広義な意味として使用されています。今回は、「療育」と「発達支援」を大きく区別せずに使用していきます。

著者は長年療育現場に携わっていますが、著者の体感としては、以前は療育によって子どもへの機能の向上に重きが置かれていた印象がありましたが、その後、家庭や学校・医療機関など地域で支えるという視点がより強まっていると感じます。

つまり、子どもが社会に参加し、安心して楽しく過ごすことがより重要な観点となり、その中で、子どもを支える保護者支援も専門職チームで同時に行っていく必要性が強くなっているのだと言えます。

以上の「療育の定義」の内容は、以下の記事を参照しています。

関連記事:「【療育とはどのように定義されているのか?】療育経験を通して考える

関連記事:「【療育(発達支援)とは何か?療育(発達支援)の効果は?】療育経験を通して考える

 

療育の目的

療育の目的・目標に関しては、様々な観点がありますが、ここでは「1.自己肯定感(自尊心)を育む」「2.社会で生きていけるようになることをサポートする」「3.興味関心を深め・広げること」の3つを取り上げていきます。

 

自己肯定感(自尊心)を育む

1つ目に重要な観点として「自己肯定感(自尊心)を育む」ことがあります。

自己肯定感」は「あるがままの自分を大切に思う感覚」であり、「自尊心」は「自分の能力や価値を客観的に評価し誇りを持つ感覚」と厳密には少し意味が異なります。今回は大きな区別をせずに使用していきます。

療育の目的について解説されている様々な書籍を見ても、自己肯定感(自尊心)を育む重要性は必須事項として述べられている印象があります。

著者は、自分に自信がない子ども、意欲のない子どもをこれまで多く見てきたことから、自己肯定感(自尊心)は社会の中で生きる基盤とも言えるため、とても重要なものだと感じています。

 

社会で生きていけるようになることをサポートする

2つ目に重要な観点として「社会で生きていけるようになることをサポートする」ことがあります。

社会の中で生きて行く上で大切な力は様々ありますが、中でも重要な力として「自律スキル」と「ソーシャルスキル」があります。

自律スキル(自己決定力)」とは、「自分にできることを意欲的にやるけれども、できないことは無理をしないといった判断ができる力のこと」を指します。

ソーシャルスキル(相談力)」とは、「自分にできないことを誰かに相談する力と、人として最低限守るべきルールは守るという力のこと」を指します。

発達に躓きを抱えている子どもは、自分で物事を選択し決めること、誰かに相談すること、社会の中の暗黙のルール理解を苦手としているケースが多くあります。

そのため、幼いことから、自分で決める経験を積み上げてきた、人に相談して物事が解決できた、ルールを守ることで他者とうまく関わることができたという成功体験の積み重ねはとても重要だと考えます。

 

興味関心を深め・広げること

3つ目に重要な観点として「興味関心を深め・広げること」ことがあります。

社会の中で生きていくために、そして、困難なことを乗り越えるためにも、楽しさが生活の中にあることが重要です。

著者がこれまで見てきた子どもにおいて、自分が楽しめること、のめり込める対象が見つかると、その後の意欲的行動が大きく増えていく印象があります。

それは、好きな話題、スポーツ、ゲーム性のある遊び、何かを作る作業、音楽、他児との関わりなど様々あります。こうした意欲のエネルギーを引き出すこともまた療育において大切な観点だと考えます。

 


以上の「療育の目的」の内容は、以下の記事を参照しています。

関連記事:「療育は何のために行うのか?-療育の目的について再考する-

関連記事:「【療育の目的を考えることの大切さ】3つのポイントを通して考える

関連記事:「【療育では何を目指せば良いのか?】療育の目標について考える

関連記事:「自閉症療育で大切な視点-社会参加に必要な能力:「自律スキル」と「ソーシャルスキル」-

 

 

療育の効果と意味

この章では、療育の「効果」と「意味」について見ていきます。

 

療育の効果

療育において○○の力を高めるといった機能の向上を狙いとしたアプローチがあります。一方で、定型発達児に追いつく、追い越すための過度なトレーニング化(特別なトレーニング)には危険性があります。

発達凸凹(発達障害)の子どもたちへの特別なトレーニングは、効果は見られるも、脳の成長に伴い、その効果の差はいずれなくなっていくと考えられています。

つまり、脳はある程度の年齢になると(10歳前後)自然と成長することで、これまで遅れていたかに見える状態もいずれは追いつくということが示唆されています。

ここから言えることは、子どもの能力を引き上げるアプローチはもちろん重要ですが、それは、あくまでも子どもの状態にあった内容であり、かつ、子どもが楽しんで行えるトレーニングであり、過度なトレーニング(特別なトレーニング)の重視は、子どもがそのトレーニングを嫌がり、意欲が衰退していく状態に陥ってしまうリスクがあります。

かつての著者は、療育によってどれだけ子どもの能力を高めていけるかということに重きを置いていた時期がありました。一方で、子どもがその場を楽しみ、他者と喜びを共有・共感できる活動作りに重きを置いた方が、結果として、子どもの様々な力が高まっていったという実感があります。

そのため、能力を引き上げるアプローチにおいても、まず前提として、子どもが楽しんで取り組めるものになっているのかという視点が重要だと感じています。

 

療育の意味

脳の生まれつきの特性からくる発達障害の特徴そのものを変える方法はまだ確立されていないと考えられています。

一方で、特性からくる生活障害は、療育によって予防・軽減することが十分に可能だと言われています。

先ほど見た「脳はある程度の年齢になると(10歳前後)自然と成長することで、これまで遅れていたかに見える状態もいずれは追いつく」といった内容は、著者の療育経験からも納得のいくもんであり、小学校4~5年生になると全体的に行動が落ち着いていくことはよくあります。

この年齢で行動が落ち着かない場合には、生活障害の持続や二次障害が発症している場合が多いいと感じます。

以上の観点から改めて、療育の意味として、生活での困り感や二次障害の予防・改善が非常に重要だと言えます。

 


以上の「療育の効果と意味」の内容は、以下の記事を参照しています。

関連記事:「療育の効果について考える【発達凸凹を対象とした特別なトレーニングに意味はあるのか】

関連記事:「【療育(発達支援)とは何か?療育(発達支援)の効果は?】療育経験を通して考える

 

 

療育で大切な視点

この章では、療育で大切な視点として、「療育の必要性」「自己肯定感(自尊心)を高める工夫」「療育的視点」「発達的視点」について見ていきます。

 

療育の必要性

現在、療育(発達支援)にも運動療法や音楽療法、ソーシャルスキルトレーニング、学習支援、ペアレントトレーニング、感覚統合療法など様々な支援方法があります。

子どもの状態像や保護者が望む内容の療育機関を選択することも大切ですが、「子どもがそこに行くのをどれだけ楽しみにしているのか」をかよく考え大切にしていくことが重要だと言われています。

つまり、療育機関の選択に当たって、エビデンスを踏まえた療育の効果などに比重が置かれる場合もありますが、この視点も大切にしながらも、子どもが楽しんで通えること、つまり、内発的動機付けの向上・継続が社会と接点を持つ上ではとても大切だと言えます。

療育は必要なのか?という問いは様々な所で聞きますが、著者の実感として、子どもが家庭や学校以外で安心して楽しく過ごせる環境を持つことは、社会参加を促し、後の社会性向上において重要な意味をもつものだと考えます。

その上で、繰り返しになりますが「子どもがそこに行くのをどれだけ楽しみにしているのか」ということを大切にする視点が必要になってくると感じています。

以上の「療育の必要性」の内容は、以下の記事を参照しています。

関連記事:「療育は必要か?-療育経験からその必要性について考える-

 

自己肯定感(自尊心)を高める工夫

療育の目的・目標でも述べたように「自己肯定感(自尊心)」を育むことは非常に重要です。

自尊心に影響を及ぼす要因として、①重要な他者からの評価、②他者との比較、③理想自己と現実自己との差、④失敗及び成功経験があると考えられています。

そして、自尊心を高める工夫として、「無条件の信頼関係」「励まされる経験の積み重ね」「自己選択・自己決定」「成功体験に伴う達成感」「できたことを他者と共有・共感する経験」などが重要になってきます。

自己肯定感(自尊心)は、人間が生きていく上で根源的な部分であり、他者の力や環境の力を借りながら、成功体験を積み重ねていく中で少しずつ育まれていきます。

著者の療育経験を踏まえると、意欲の少ない子どもが増えてきている印象がありますが、こうしたケースにおいて、自己肯定感(自尊心)が非常に低いケースが多いと感じています。

一方で、療育を通して、愛情と意欲のエネルギーが少しずつ積み重なっていくことで、自己肯定感(自尊心)が向上していったケースもまた少なからず見られていると感じています。

以上の「自己肯定感(自尊心)を高める工夫」の内容は、以下の記事を参照しています。

関連記事:「自閉症療育で大切な視点-自尊心について-

関連記事:「療育で大切な視点-自己有能感について-

 

療育的視点

療育現場には、様々な「なぜ?」「どのように?」が存在しています。子どもが見せる様々な行動に対して、どのような意味・背景があるのか、そして、どのような支援が必要なのかは、ケースによって異なりますが容易には分からないことがあります。

大切なことは、「なぜ?」に対する子どもたちの状態像を「評価(アセスメント)」し、それに基づいて「原因仮説を立てることにあります。

また、「どのように?」子どもを支援していけば良いかを検討すること、つまり、「方法仮説」を立てることも大切です。

「療育的視点」とは、「なぜ」を追求し子どもたちの状態像の原因を考える視点と、「どのように」支援していくのかといった2つの視点がセットとなる考え方を指します。

著者は、療育的視点をもって、療育に臨むことがありますが、様々な仮説を立てることにより、仮説の精度を高めていくことができると感じています。

そのためには、療育で必要な様々な知識と経験を繋いでいくことが大切となり、必要な情報が増えていくことで、子どもの行動の「なぜ?」「どのように?」に対して、あたりをつけていくことが可能になっていくのだと思います。

以上の「療育的視点」の内容は、以下の記事を参照しています。

関連記事:「療育的視点について-現場の「なぜ」に応えるために-

 

発達的視点

「発達的視点」とは、簡単に言えば、「人の発達を個人×環境×時間といったフレームで理解する視点」を持つことだと言えます。

さらに、「発達的視点」を活用していく上でキーワードとなるものとして、「未学習」と「誤学習」があります。

未学習」とは、普通の環境だけでは、自らチャレンジする力が弱く、経験の積み上げが進まないことを指します。

誤学習」とは、普通の環境だけでは、なかなか自分から学び直していく力が弱く、修正がききにくいことを指します。

そして、「発達的視点」とは、現在の子どもの状態は「未学習」⇔「自己挑戦能力」の弱さと、「誤学習」⇔「自己修正能力」の弱さが影響しているといった考え方になります。

発達障害など、発達に躓きを抱えている子どもは、「未学習」と「誤学習」が生じやすいと考えられているため、発達の過程において、いつ・どこで・どのようにして「未学習」と「誤学習」が生じているのかをアセスメントし対応していく必要があります。

著者は、発達的視点を持ちながら療育に臨んでいるため、特に、発達歴やこれまでの支援経過をとても大切にしています。つまり、子どもの行動を一時点で見るのではなく、個人×環境×時間といったフレームで把握していくことを大切にしています。

その中で、経験値としてまだやったことがない(未学習)、誤った行動として身に付いてしまっている(誤学習)といった観点も視野に入れて支援に臨んでいます。

以上の「発達的視点」の内容は、以下の記事を参照しています。

関連記事:「療育で大切な発達的視点:「自己挑戦能力」と「自己修正能力」をキーワードに考える

 

 

療育の専門性

この章では、療育の専門性について「言語化する力」「専門性を高める2つの素養」「療育で必要な6つの専門性」について見ていきます。

 

言語化する力

療育経験が豊富になってくると、経験者によるカンやコツがある種の専門性として見られることがあります。

例えば、子どもの気持ちの読み取りにおいて、療育現場では「今、○○君は○○のような思いでいると思う」といったことは、経験者が得意とする直感的な気持ちの推測だと言えます。

ここで重要となるのが、経験者によるカンやコツを含めて、実践を「ことば」にしていきながら(その努力をしていきながら)、それを他者と共有していき、「言語化」の過程を発展させていくことが、療育の専門性には必要だと考えられています。

著者も、自分の療育実践を「言語化する力」を養うことを大切にしています。なぜなら、他者に説明できるということは、自分の思考をメタ的に考えられていることにも繋がり、自分の考えを客観視できることは、独りよがりの考えを回避することに繋がるからです。

また、他者が納得することもまた、言葉によって伝えていく必要があります。自分の療育実践が他者に納得される言葉になってこそ、専門性が高い状態だと言えると思います。

以上の「言語化する力」の内容は、以下の記事を参照しています。

関連記事:「療育の専門性とは?‐専門職としての技術について‐

 

専門性を高める2つの素養

療育の専門性を高める上で大切な素養として、子どもと嬉しそうに関わっているかという「関わり好き」、子どもを深く知りたがっているかという「知りたがり」の2つがあると考えられています。

まずは、子どもが好きかということが大切です。子どもが好きだと関係性も深まり、興味関心の世界を共有しながら、遊びを発展させていくことも可能になり、その過程においてさらに質の高い療育に繋げていくことができます。

また、子どもについて深く知りたいといった探求心・好奇心があることで、実践から意味を見出す力を発展させていくことができます。

著者は、「関わり好き」と「知りたがり」の2つを強く持っている支援者の方が、その後の専門性の伸びしろに大きな違いがでてくると感じることがよくあります。

以上の「専門性を高める2つの素養」の内容は、以下の記事を参照しています。

関連記事:「【発達障害児支援に必要な専門性】専門性を高めるために大切な2つの素養

 

療育で必要な6つの専門性

療育で必要な6つの専門性には、「発達や障害に対する理解力」「子どもの心を惹きつける力」「遊びや活動を豊富に作り出せる力」「子どもを主導する力」「精神的な安定さと臨機応変さの力」「保護者と良い関係性を築ける力」があると考えられています。

もちろん、以上の内容以外にも、療育の専門性に関する力は様々あると言えます。

ここで上げた内容は、以下の記事を参考にしており、かつ、長年の著者の療育経験を踏まえて見ても納得のいく専門性だと考えています。

療育の専門性は、簡単には身につけることはできませんが、日々、課題意識を持って取り組んでいくことで、確実に堆積されていくものだと感じています。

以上の「療育で必要な6つの専門性」の内容は、以下の記事を参照しています。

関連記事:「【療育で必要な6つの専門性について】療育経験を通して考える

 

 

療育の成果

療育の成果を実感するには時間がかかります。子どもたちは、日々の体験を通して少しずつ成長していきます。

特に、発達に躓きを抱えている子どもたちにとって、関わる支援者や保護者などは、困り感や課題となっている部分に目が向いてしまいがちです。そのため、よくなっている部分を見落としてしまう場合もあると感じます。

著者は、療育の成果の実感には、継続性が非常に重要だと考えています。その理由として、「①子どもたちの成長には時間がかかる」「②発達の躓きを理解するには時間がかかる」「③スタッフの成長にも時間がかかる」からだと考えます。

つまり、子どもについて理解を深めていくためには、長い期間、子どもの困り感や課題・よくなった点を観察し続けていく必要があり、その過程で、スタッフもまた学び続ける必要があるため、時間がかかるものだと言えます。

療育の成果の例として、主体性や自己肯定感が高まったケース、他害や癇癪・パニックなど問題行動が軽減していったケース、異年齢集団での交流が増えたケース、家庭や学校以外の居場所に安心感が持てるようになったケース、人への信頼が高まったケース、興味関心が深まり・広がったケース、象徴機能といったイメージ力が高まったケースなど様々あります。

以上の「療育の成果の例」の内容は、「療育の成果」に関する記事に記載しています。

療育の成果を捉える上で大切なことは、一人ひとり異なる子どものニーズに対して、現状のアセスメントと支援内容(オーダーメイドの支援)と支援の評価の循環を回し続けることにあります。

数年間、子どもたちと関わりを継続していくことで、過去の状態と比べて驚くほど成長していると感じることはよくあります。専門家と呼ばれる人たちは、子どもの成長を言語化していくことで、子どもの成長を捉える視点をさらにアップデートできるのだと思います。

以上の「療育の成果」の内容は、以下の記事を参照しています。

関連記事:「療育(発達支援)の成果は継続することで見えてくる

 

 

まとめ

療育(発達支援)とは「障害のある子ども(その可能性のある子どもも含め)に対して、豊かな発達を促すための支援をしていきながら自立や社会参加を目指すこと」にあります。

療育の目的・目標で大切な観点として「自己肯定感(自尊心)を育む」「社会で生きていけるようになることをサポートする」「興味関心を深め・広げること」があります。

療育において、過度なトレーニングにはリスクとなることがあり、ある程度の年齢を境に自然と成長することで追いつく部分も多くあると考えられています。そのため、大切なこととして、特性からくる生活障害を、療育によって予防・軽減することにあります。

療育で大切な視点として、子どもが楽しんで通えていることを大切にし、その中で、自己肯定感(自尊心)を育んでいくこと、子どもの行動に対して「なぜ?」「どのように?」といった仮説を立て支援に臨むこと(「療育的視点」)、個人×環境×時間といったフレームを重視する中で「未学習」と「誤学習」の視点を取り入れた「発達的視点」を持つことが重要です。

療育の専門性において、自らの実践を「言語化する力」を養っていくこと、「発達や障害に対する理解力」「子どもの心を惹きつける力」「遊びや活動を豊富に作り出せる力」「子どもを主導する力」「精神的な安定さと臨機応変さの力」「保護者と良い関係性を築ける力」を高めていくことが大切です。

療育の成果の実感には時間がかかります。継続性を大切にしながら、子どもの状態をアセスメントし、支援内容を検討し、支援の結果を評価するといった循環を回し続けることが必要です。

 

 

参考書籍紹介

今回の記事内容をさらに深める上でお勧めする書籍紹介記事を以下に載せます。

療育(発達支援)を含め発達障害領域を網羅的に学びたいと考えている人には次の書籍紹介記事がお勧めです:関連記事:「臨床発達心理士が厳選:発達障害を理解するための体系的読書ガイド【完全版】」。

療育に関するお勧め書籍紹介はこちらで紹介しています:関連記事「【臨床発達心理士が厳選】療育(発達支援)に関するおすすめ本:初級~中級者向け」。

療育に役立つ遊びに関するお勧め書籍紹介はこちらで紹介しています:関連記事「【臨床発達心理士が厳選】療育(発達支援)に役立つ遊びに関するおすすめ本:初級~中級者向け」。

放課後等デイサービスに関するお勧め書籍紹介はこちらで紹介しています:関連記事「【臨床発達心理士が厳選】放課後等デイサービスに関するおすすめ本:初級~中級者向け」。

 

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