【宿題をやらない発達障害児への対応のポイント】家庭学習で必要な取り組みについて考える

宿題

発達障害児の中には、宿題に取り組まない子どもが少なからずいます。

宿題といった家庭学習がうまくいかないことは、親と子どもとの間に様々な軋轢を生むことにも繋がる場合があります。

親子間に軋轢を生まないためにも、宿題に対する柔軟な姿勢が必要だと言えます。

 

それでは、宿題をやらない発達障害児に対して、家庭でできる取り組みとしてどのような方法があるのでしょうか?

 

そこで、今回は、宿題をやらない発達障害児への対応のポイントについて、臨床発達心理士である著者の経験と考察も交えながら、家庭学習で必要な取り組みについて理解を深めていきたいと思います。

 

 

※この記事は、臨床発達心理士として10年以上療育現場に携わり、修士号(教育学・心理学)を有する筆者が執筆しています。

 

 

今回参照する資料は「小嶋悠紀(2025)小嶋悠紀の「特別支援教育・究極の指導システム」③.教育技術研究所.」です。

 

 

スポンサーリンク

 

 

【宿題をやらない発達障害児への対応のポイント】家庭学習で必要な取り組みについて考える

著書では、家庭学習における支援のポイントとして以下の3点を取り上げています(以下、著書引用)。

① 通常の家庭学習の量より大幅に少なくする

② 全てをやるのではなく時間で区切る

③ 自分が興味のあることを時間で取り組む

 

それでは次に、以上の3点について著者の見解も交えながら見ていきます。

 

通常の家庭学習の量より大幅に少なくする

ここでのポイントは、〝大幅に″減らすことです(半分・三分の一・四分の一など)。

保護者の方の中には、〝もう少しいけるのでは?″といった思いから少しハードル上げたくなるケースもあるのではないかと思います。

しかし、ここで大切なことは、少ない量でも〝できた!″という達成感を持たせるようにサポートしていくことにあります。

また、著書には自閉症児は特性上、全てやりたい!というこだわりが発動することもあるため、こうした場合には、事前に宿題の量を調整(減らして)して本人に見せることが良いと記載されています。

著者の感覚としても、宿題は全てやり切るものという前提に立って対応することがあります。そのため、宿題への対応がうまく進まないことがあります。

まずは、少しの量でもできた!という達成感を持続させる視点に切り替えた対応が必要だと感じます。

 

全てをやるのではなく時間で区切る

時間で区切る方法をも有効だと言えます。例えば、タイマーを活用して、事前に宿題の時間を決め、タイマーが鳴ったら終了にする(仮に途中だとしても)。

ここでのポイントは、決めた時間集中して取り組めたことを褒めることだと記載されています。

先に見た量の調整と共通する点として、全てをやり終えるといった視点を外すことだと言えます。

繰り返しになりますが、著者も宿題対応で重視することは、やり終えることだと考えてしまうことがよくあります。

もちろん、やり切ることは大切ですが、宿題をやらない発達障害児にとってハードルが高いことがあるため、事前に見通しを立て、完結を目指さずに決めた見通し(量・時間など)に対して取り組んだ過程を褒めていくことが、次の宿題への動機付けに繋がると思います。

 

自分が興味のあることを時間で取り組む

以下、著書を引用しながら見ていきます。

学習が難しい子供もいる。その場合、家庭学習を「自分が興味のあるものに取り組む時間」として設定する。

 

著書の内容から、家庭学習をあえて自分の興味関心のあるものに切り替えて取り組むようにすることも一つのポイントだと言えます。

そして、ここでも取り組んだ過程を褒めること、達成感を持たせることが大切だと記載されています。

著者の感覚として、発達障害児の中には、特定の領域なら高い興味関心を発揮するなど、興味関心の偏りが多く見られるため、子どもの興味を中心に据えた課題設定は有効だと考えます。

学ぶことは楽しいこと、知識を深めることは楽しいことだという実感を持つことができるように、子どもがどのようなことに興味を持っているのかを把握していくこともまた重要な視点だと言えます。

 


以上、【宿題をやらない発達障害児への対応のポイント】家庭学習で必要な取り組みについて考えるについて見てきました。

発達障害児は様々な背景から宿題にうまく取り組めないことがよくあります。

そのため、宿題をやらないことを否定的に見ずに、その子に合った学習の進め方を見直すことが大切だと感じます。

 

併せて、宿題対応に関する記事を以下でも紹介しています。

関連記事:「【ソーシャルスキルで大切な宿題の定着化に向けた対応】宿題をやらない発達障害児への対応方法

関連記事:「【発達障害児に見られる宿題ができないことへの対応】SST・ペアトレ・感覚統合からのアプローチ

 

私自身、まだまだ未熟ではありますが、今後も発達障害児が抱えやすい様々な課題に対して、理解と支援の引き出しを増やしていきたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

小嶋悠紀(2025)小嶋悠紀の「特別支援教育・究極の指導システム」③.教育技術研究所.

 

 

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました