発達理解・発達支援・ブログ

人間の多様な理解と支援を目指して!

おすすめ 学習障害

学習障害(ディスレクシア)に関するおすすめ本【初級~中級編】

投稿日:2023年9月4日 更新日:

 

学習障害“とは、知的な遅れがないにもかかわらず、読んだり、書いたり、計算することが苦手な人たちのことを言います。

この中で、読み書きに苦手さのある人たちを〝ディスレクシア(読み書き障害)“と言います。

読みに困難さがあると必然的に書きにも困難さが生じます。

 

それでは、学習障害(ディスレクシア)を理解する上で必要となる知識にはどのようなものがあるのでしょうか?

 

そこで、今回は、学習障害(ディスレクシア)を理解する上で非常に役立つおすすめ本7選【初級~中級編】について紹介していきます。

 

※この記事は、臨床発達心理士として10年以上療育現場に携わり、修士号(教育学・心理学)を有する筆者が執筆しています。

 


実際にこれから紹介する本を通して著者自身、学習障害(ディスレクシア)の理解が深まった、支援の役に立った等、有益な知識を得ることができました。

ぜひ、参考にしていただければ幸いです。

1~7の番号はランキングではありません。紹介内容を見て入りやすい本から手に取って頂けるといいかと思います。


 

 

スポンサーリンク

 

 

1.学習障害のある子どもを支援する

 

学習障害の概要について学ぶことができます。

学習障害の歴史や診断基準、頻度、アセスメント、ディスレクシアと算数障害への理解と指導方法など網羅的に記載されています。

後半には、ワーキングメモリからの支援、ICTから見た合理的配慮なども載っています。

大学や大学院で学習障害について勉強している方(しようとしている方)はもちろんのこと、実際の支援の現場で学習障害児と関わってる方にもお勧めです。

 

 

 

2.子どもの学びと向き合う・医療スタッフのためのLD診療・支援入門 [改訂第2版]

 

医療現場に携わる先生たちによって書かれた本です。

そのため、学習障害の症状や診断、そして、検査について細かく記載されています。

さらに、学習障害児への支援についても15ケース取り上げられているため、様々な支援方法を学ぶことができます。

ご家庭や学校で必要な関わり方や環境設定についても載っています。

医療の視点から学習障害児の理解と支援方法について学びたい方にはお勧めです。

 

 

 

3.みんなでつなぐ読み書き支援プログラム フローチャートで分析、子どもに応じたオーダーメイドの支援

 

タイトルにある通り、学習障害の中でも、読み書きに特化した本になります。

読み書き障害のある子どもを対象に、どの点で躓きがあるのか?それに対してどの視点からの評価が必要となるのか?という問いに対して、フローチャートで分かりやすく分析することができます。

読み書き障害のある子どもにも困り感や支援方法は多様であるということを学ぶためにはとても良い本です。

イラストや写真も豊富で後半には支援方法や配慮の視点などもたくさん載っているため初心者の方にもお勧めです。

 

 

 

4.読み書き障害のある子どもへのサポートQ&A

 

3と同じく読み書き障害のある子どもへのサポート本です。

これまで見てきた本とは異なり、Q&A式になっているため、読み手が疑問のある項目を探してそこから回答を見ていくという読み方ができます。

内容としては、読み書き障害に関する基礎知識、読み書き障害の検査・評価、読み書き障害のある子どもへのサポート方法についてのQ&Aが豊富に載っています。

初心者の方にも読みやすい内容のためお勧めです。

 

 

 

5.ディスレクシアだから大丈夫!視点を変えると見えてくる特異性と才能

 

これまで見てきた本とは異なり、ディスレクシアの特異的な才能について書かれています。

ディスレクシアがあるというと一見するとネガティブなものばかり着目されがちですが、視点を変えると様々な強みがあります。

著書の中では、ディスレクシアに見られる4つの特異的な才能について豊富な分量で記載されています。

ディスレクシアだからできる能力・才能について新しい扉を開いてくれる本になっています。

 

 

 

6.イラストでわかるLD・学習困難の子の読み書きサポートガイド: 22の事例と支援の実際

 

読み書きの困難さ(ひらがな・漢字・アルファベット)について、22の事例を基に支援方法がイラスト付きで分かりやすく解説されています。

そして、読み書きの困難さに関する背景も合わせて解説されています。

本の最後には、教材・アセスメントに関するダウンロードリンク一覧が載っています。

読み書きの困難さの支援に関して豊富なアイディアが載っているため、学校の先生をはじめ、LD児を持つ保護者の人にもお勧めできる本になっています。

 

 

 

7.ディスレクシア・ディスグラフィアの理解と支援: 読み書き困難のある子どもへの対応

 

読み書き障害(ディスレクシア)に関する専門書になります。

この本では、読み書きの困難さの基礎知識をはじめ、読み書き障害のアセスメント、読み書き障害への合理的配慮など、ディスレクシアに関する内容を包括的に学ぶことができます。

専門的な内容ではあるものの、多くの人にとって分かりやすい説明となっています。

ディスレクシアの子どもに携わっている支援者・教員をはじめ、大学でディスレクシアについて学ぼうとしている人・実際に学んでいる人に特にお勧めできる本になっています。

 

 

 


学習障害は発達障害の一種です。そのため、学習障害への理解を深めたい人には発達障害の知識も必要不可欠です。

発達障害に関する書籍紹介の記事は以下で紹介しています。

関連記事:「発達障害に関するおすすめ本【初級~中級編】

 

 

スポンサーリンク

-おすすめ, 学習障害,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

知的障害・境界知能・学習障害への理解と対応の違いについて

  全般的な発達の遅れや、特定の学習の領域に困難さを抱える人たちが多くいると言われています。 また、顕著な遅れはないが、少しの発達の遅れや違いが大きな困難さに繋がるケースもあります。 これら …

【学習障害の定義について】文科省・医学界の定義を通して考える

  本を読んだり、文字を書いたり、計算することを苦手とする人たちがいます。 その中には、〝学習障害“の人たちも一定数いると考えられています。   それでは、学習障害とは一体どのよう …

発達性協調運動障害(DCD)に関するおすすめ本【初級~中級編】

  〝発達性協調運動障害(DCD)″とは、簡単に言うと、粗大運動(全身運動)や微細運動(手先の細かい運動)などの協調運動に問題があり、それが生活上、支障が出ている状態のことを言います。 〝発 …

知的障害に関するおすすめ本【初級~中級編】

  〝知的障害″とは、知的水準が全体的な発達よりも低く、かつ、社会適応上問題がある状態のことを言います。 最近では、知能指数よりも社会適応上の問題といった観点から捉えられる傾向が強くなってい …

愛着障害に関するおすすめ本【初級~中級編】

    〝愛着(アタッチメント)″とは、〝養育者と子どもの情緒的な絆″のことを言います。 養育者と子どもの情緒的な絆である愛着関係は、幼少期だけでなく、大人になってからの対人関係ま …