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放課後等デイサービスの一日を振り返る:活動において大切にしていること

投稿日:2020年5月27日 更新日:

放課後等デイサービスは、発達に何らかのつまずきのある児童が学校後に利用するサービスです。

ここ最近、全国各地で急増傾向にあります。そして、様々な種類の事業所があり、取り組み内容も異なります。

ですので、お子さんのニーズに合わせての利用となるため、いくつかのサービスを併用されている場合も多くあります。

今回は私が勤める放課後等デイサービスの一日を振り返りながら、そこでの活動において大切にしていることについてお伝えしていこうと思います。

今後利用を検討されている保護者の方や、ボランティア活動や実際に働いてみたいと考えている方、福祉や教育関係の仕事に就いている方など色々とヒントになる点があるかと思います。

ぜひ、参考にしてみて下さい!

 

一日の流れについて

それでは最初に私の事業所の一日の流れについてお伝えしていきます。

以下のスケジュールはあくまでも一例であり、変更する場合もあります(土曜や祝日、コロナの状況などは異なるスケジュール)。

まず、放課後ですので、学校が終わってから直接車で学校までのお迎えになります。時間帯は学年や曜日によって変わってきます。

13:30~15:00時頃の間に順々に事業所に集まるというイメージです。

13:00以降は、荷物を置くなど準備をして、自由遊びを開始します。

自由遊びでは、トランポリンやボール遊びなど体を使った遊び、段ボール工作、お絵かき、プラレールやトミカ、カードゲームなどをして過ごすお子さんが多いです。

15:30におやつの時間にしています。

おやつ後は、再び自由遊びになります。前半の遊びの続きをしたり、また別の遊びを始めるお子さんもいます。

16:40頃に片付けと帰りの会になります。

17:00に車に乗って出発になります。送迎を終えるのが18:00頃になることが多いです。約1時間かけての送迎になります。

ここまでがざっと平日の活動になります。時々、近くの公園に遊びに行くこともあります。

 

活動で大切にしていること

ここから先は、活動において特に大切にしていること3点をお伝えしていきます。

私の個人的な意見も含まれますので、その点はご了承下さい。

 

まずは、優先される事項として、①安全と安心です。

これは当然、最低限守るべき内容になります。そのため、どのようなリスクが想定されるのか等、事前事後、職員間で共有する時間を設けています。

リスクにも様々な内容があり、異食、見失い、他児トラブル、器物破損、物の紛失、怪我、体調不良などがあります。

こうしたリスクへの対応策や対応できる環境を作ることが、子供たちの安心を保障するものになります。

 

次に、②活動内容の充実です。

利用するお子さんのメンバーなどによってその日の活動が変わってくるので、そういったことを想定した職員配置など活動を楽しんでできる環境調整を行っています。

日々の過ごしを繰り返す中で、子供たちは自分のやりたいこと、一緒に遊びたい子など徐々に定まってくる傾向にあります。

こうした子供たちの状態を見て、事前の環境設定を心掛けています。

 

さらに、③特性への理解も非常に大切な視点です。

特性にも様々なものがあり、よく配慮しているものとして、事前の伝え(誰と何をして過ごすのか、何時までやるのかなど)、感覚過敏(大きな音が苦手、特定の音が苦手)への環境調整もあります。

また、スケジュールを事前に伝えるなど(視覚的にも)活動の流れを明確にしています。変更がある際には、早めに伝えるようにしています。

他にもいろいろとありますが、子供たちの特性は関わりの中で非常に重要となり、職員間で統一した理解と関わり方をするようにしています。

 


以上が、活動の中で特に大切にしている点です。

事業所によっては、個別の学習や活動などに力を入れている所や、スポーツに重点を置いている所などもあるかと思います。

うちの事業所では、個別の活動を保障しながらも、他児との関わりも大切にしています。

上記の内容を見ると時間的に短いと感じられた方もいるかと思います。ですが、その中で、様々なリスクなど配慮すべき内容を踏まえて関わることは想像以上にエネルギーを使います。

そして、短い時間の中にも、しっかりと人の力で対応すべきことが多くあるので、非常に密な時間になるかと思います。

そうした中では、個人以上にチームとしての連携が必要不可欠になります。ですので、スポーツのように声を掛け合うことが重要になります。

また、今回は取り上げませんでしたが、学校やご家庭との情報共有などの連携が必要不可欠になります。

今後も、地域の中で安心して過ごすことができる場所の大切さをしっかりと考えながら、子供たちへのより良い理解と支援ができるように心掛けていこうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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