モンテッソーリ教育の中で、〝知性″を育むことはとても大切なことだと考えられています。
私たちは、日々の生活の中で、〝知性″を使って物事を考えるなど〝知性″は生きていくためにとても重要な働きをしています。
それでは、そもそも〝知性″とは一体何でしょうか?
そして、〝知性″はどのような段階を経て発達していくのでしょうか?
そこで、今回は、モンテッソーリから見た〝知性″の〝発達段階″について、具体から抽象へ進んでいく段階について理解を深めていきたいと思います。
今回参照する資料は「佐々木信一郎(2006)子供の潜在能力を101%引き出すモンテッソーリ教育.講談社+α新書.」です。
モンテッソーリから見た〝知性″とは何か?
以下、著書を引用しながら〝知性″について見ていきます。
二歳半ごろから、子供のうちに知性が働き始めます。
知性とは、対応づけ、分類など、ものを考えたり、整理したりするときに必要な働きです。
著書の内容から、〝知性″は2歳半頃から発達し始め、知性とは、物事を対応づける力、分類する力のことを指します。
私たちは〝知性″という言葉を知ってはいるものの、何となく漠然と使っていることがあります。
モンテッソーリ教育から見た〝知性″の働きとは、様々な物事の関係性を理解していくことを指しています。
〝知性″の〝発達段階″について
以下、著書を引用しながら見ていきます。
精神発達は、個別的具体的なものから一般的抽象的な方向へ発達していきます。
この一般的抽象的な方向へ進んでいくときに知性の働きが欠かせないのです。知性は比較する働きです。さまざまな具体的なものを比較し、そのなかから色を抽出するとき、色の概念ができます。また、形を抽出するとき、形の概念が形成されるのです。
著書の内容から、〝知性″の〝発達段階″は、具体から抽象へ進んでいくと考えられています。
その際のキーワードが〝概念形成″です。
私たちは、日々の生活体験を、〝感覚″を通して様々な事物に直接触れ・見る・聞くことで、具体的な事物について認識していきます。
例えば、〝石″を拾い触ることで、〝石″の感触、色、大きさ、匂いなど様々な感覚情報を入力していき、〝石″という〝具体物を理解″していきます。
こうした直接経験がベースとなり、次の段階に〝抽象的な理解″があります。
抽象的な理解とは、言葉による理解とも言えます。
先の〝石″の例で言えば、〝石″を形で分類すること、色で分類すること、大きさで分類することができるようになってくる段階です。
こうした能力は言語能力の発達とも関連しています。
言葉は物事を対応付け分類するものだとも言えます。
つまり、〝概念形成″とは、基準が変わっても(形・色・大きさ、など)関係づけることができる力とも言えます。
例えば、丸い石を集めるためには、形を分類する能力が必要です。
そのためには、様々な石に触れ、目で見ることで、形についての具体を学習していきます。
そして、こうした具体を集合体としてまとめるためには、言葉が重要な役割を果たします。
丸い形を理解するためには、四角や三角など他の形との違いを識別する能力が必要です。
つまり、言葉とは物事の違いを識別する働きもあるということです。
このように、〝知性″には、〝発達段階″があり、ベースとなるのが、直接事物に触れる経験(具体的な理解)、そして、次に、〝概念形成″といった言葉の力をかりて物事を分類・対応づける力(抽象的な理解)が育まれていきます。
以上、【モンテッソーリから見た〝知性″の〝発達段階″について】具体から抽象へについて見てきました。
私たちは〝知性″を使って非常に幼い時期から物事を理解していきます。
〝知性″が育つために大切なことは、五感による直性経験がベースとなっていることです。
そして、次の段階に〝概念形成″など言語能力といった抽象的な能力の育ちがあります。
このように、〝知性″には〝発達段階″があり、基礎となるベースがあって次の段階(ステップ)に移行していくというプロセスを理解していくことは子どもたちの理解においてとても大切です。
私自身、まだまだ未熟ではありますが、今後も子たちの発達について直接的な現場での経験に加え、知識からの学びも大切にしていきたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
モンテッソーリ教育に関するお勧め書籍紹介
関連記事:「モンテッソーリ教育に関するおすすめ本【初級~中級編】」
佐々木信一郎(2006)子供の潜在能力を101%引き出すモンテッソーリ教育.講談社+α新書.